みなさん、こんにちは!!
今回は2019年9月5日にLINE文庫エッジから発売された「勇者の君ともう一度ここから。」を紹介します。
新レーベルも2ヶ月目となり、今回の作品は...
『2019年一番泣けるファンタジー!!』
らしいです。
作品帯にて、様々なコメントが書かれており、非常に期待できる作品となっています。
私個人の感想は....後に言います 笑
それではさっそく紹介していきます!!
どんな話??
短く言えばこんなあらすじ...
『勇者の犠牲と引き換えにが狂神は倒された』
その知らせは、農村で過ごす主人公の元にも届いていた。
彼には利き腕がなく、村では厄介者扱いの日々。
そんなある日、主人公のもとに騎士団が訪れ...
「剣神ジャン=ブレイディアよ。私と共に来てくれ」
夢を失った主人公は彼女達に着いていき、そこで目にしたのは、
心を失い、かつての見る影もない勇者だった...
詳しいあらすじ
『勇者の尊い犠牲と引き換えに狂神が打ち倒された』
その知らせは主人公”ジャン=ブレイディア”の住む辺鄙な村にまで届いていた。
彼は現在とある理由から利き腕が無く、村では厄介者扱い、生きながら死んでいるような生活を送っていた。
そんなある日、ジャンが農作業から帰ると家の前に騎士が立っていた。
不審に思いつつ、その騎士と話してみると....
「剣神ジャン=ブレイディアよ。私と共に来てくれ」
そう。彼はかつて勇者と共に狂神を倒す旅に出て、その途中で利き腕を切り落とされてしまっていた。
その結果、勇者から逃げだし、現在は生まれた村に帰って厄介者扱いになっているわけだ。
ジャンは騎士たちに自分の現在の境遇と落ちぶれ方を語り、追い返そうとすると...
「勇者”セラフィルナ”は存命している。彼女を救うために、君の力を貸して欲しい」
衝撃の事実を語られた。
曰く、勇者セラフィルナは存命しているが、危険な状態にある
曰く、狂神を倒すために三種の魔神器を付けた彼女は、呪いに侵され、彼女の死によって大陸中に呪いが拡散しそうになっている
曰く、彼女に近づくためには同様に魔神器を付ける必要があるが、発狂するほどの痛みを伴う
ジャンは彼女を見捨てた過去・後悔、そして、彼女に言いたかった想い(恋心)のために、騎士たちの依頼を受けることに!!
さっそくジャン達は魔神器を装備するための術式に移る。
彼の装備する魔神器は『ヴルムの真腕』。彼の失った利き腕と同じ右腕の小手だった。
術式は三日三晩続き...
「術式は成功だ」
ジャンの失ったはずの感覚が取り戻っていた。
そして、成功して安堵も束の間、ジャンはセラ(セラフィルナ)に会うために、彼女の住む城都に急ぐ。
ーーー城都到着ーーー
案内されたのは城の地下深く。
近づくにつれてセラの魔神器の効果で、途轍もない息苦しさの黒いモヤがジャンを襲うが、
魔神器の効果でモヤを打ち消しながら進むジャン。
そこから途方もなく歩いたところで、歌が聴こえ始める。
それは無感情で、音程もテンポもバラバラ。
ジャンは別れた騎士から...
『忘れるな。地獄はこれからだぞ』
という言葉を掛けられたことを思い出したが、その歌のもとに向かう。
すると、そこには...
太陽光が差し込み、庭園のように美しい景色。中心には...
「セラ!」
心が壊れた少女が調子外れの歌を歌っていた。
ジャンは彼女に駆け寄り、自分の想いを伝え続ける。
「俺は、お前が、好きだ。」
「愛している、セラ。」
「俺は!お前を!世界の誰よりも愛しているって!」
すると、ジャンの右腕『ヴルムの真腕』から強烈な光が走り...
「ジャン」
「嬉しい」
奇跡を起こす。
そして、意識を取り戻したセラにジャンは...
「結婚しよう」
ーーーちょっと経過ーーー
セラはジャンと再会し、気絶するように意識を失った。
しかし、今眠っている彼女の寝息は穏やかである。
ジャンは彼女の周辺状況(住んでいる場所・メイド)などを確認しつつ、常にセラのために動いていた。
あの日、意識を取り戻したセラは眠り続けており、ほんのたまに目を覚まし、ジャンと話す程度だった。
そのことを騎士たちに聞くと、どうやらセラの魔神器が体内で暴走し続けており、それは寿命や意識を代償としているらしい。
しかし、明確な解決策は思いつかない...
そんな日々を送っていたある日、
珍しく起きているセラにジャンが話しかけていると...
「セラ!」
彼女が咳き込み、その口からは黒煙が湧き出す。
その黒煙はこの地下に来る途中にあった黒いモヤと同一のもの。
そして、時間の経過と共に、とうとう地上にまで黒いモヤが到達してしまう...
果たして、ジャンはセラの呪いを解くことができるのか!?
セラへの想いを届けること事ができるのか!?
呪いを浴びた少女と彼女を見捨てた青年。
未来を信じ、共に手を取って、歩いていく。
ーー勇者の君ともう一度ここから。
総評
今回は「勇者の君ともう一度ここから。」を紹介しました。
読んだ感想としては、終盤で失速感を感じたのと、特に感動は無かったかなと感じました。
というのも、中盤でほぼ峠を越した感がありました。
ヒロインは3種の魔神器で体を蝕まれているという設定だったのですが...
1つ目の魔神器を解決?したら、容態が安定し始めました。
なので、中盤からヒロインに対する不安感(容態が悪化するなど)がほぼ無くなりました。
それでも、クライマックスというものはあるので...
「まぁ山場は二択かな〜」と思ったところ、案の定そのうちの一つが1巻のクライマックスだったため、予想通りだったという感じでした。
(誰かが裏切るか、残ってる魔神器が暴走)
また、解決が早すぎるとも感じました。
『地獄はこれからだぞ』という割に、全然地獄感が無かったとか...
主人公がチートなため、すぐに解決してしまうとか...
なんというか、もっと溜めの期間があっても良かったのかなと思いました。
正直最近では、墜ちるところまで墜ちる作品も多いので、それらを思い浮かべると地獄が温いなと感じてしまいました。
個人的には...
彼女の魔神器の暴走で町一つ無くなって、その罪の意識の中で主人公と共に生きていく展開(重すぎるか...)とか...
ヒロインは確実に助からないとなって、死んでしまったけど、愛の力で復活とか...
逆に、主人公が死んでしまうとか...
ハラハラ感とかが欲しかったです。(幸せムード多すぎでした)
正直、特に感動が無く終わってしまったので、帯で煽ってた割に...という感想でした。
加えて、最後の展開の理由が本当に謎でした。
これはネタバレなので言えないですが...
最後にある人物が事件?を起こすですが、動機が謎でした。
主人公の「そんな理由で?」というセリフもありますが、そのセリフを私も読みながら言っていました 笑
なので、クライマックスなのに盛り上がりに欠けたという感じです。
総じて、終始盛り上がりに欠ける展開でした。
次に、読むのにかかった時間ですが、”3時間”でした。
読みやすかったです。
ファンタジー特有の読めない単語も無かったです。
最後にこの作品が売れそうかですが...
正直わからないです。
この作品はLINEノベルの掲載作品の加筆という感じだったのですが...
LINEノベルを見ると、この作品はエピローグを迎えています。
かと言って、ストーリー的に完全に終わっているかというとそうではなく。
まだヒロインには魔神器が2個残っているという状況です。
LINEノベルの形態が正直わかっていないので何とも言えませんが...
今後の評価次第という感じなのでしょうか。
そう考えると、1巻の売れ行という面では、私も気になって買ってしまうほど帯も表紙も良かったので、次巻も出そうな気はしますが...
正直わからないです 笑
すみません。
ということで、今回は「勇者の君ともう一度ここから。」を紹介しました。
気になった方はぜひ読んでみて下さい。
それでは今回はここらへんで!!