みなさん、こんにちは!!
今回は2019年7月12日にGA文庫から発売さた「処刑少女の生きる道ーそして、彼女は甦るー」を紹介します!!
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」から7年越しのGA文庫大賞作品ということで、発売前から話題となっていた作品です。
処刑少女が処刑対象を騙しながら共に旅をする中で、心情が変化したり、組織の真の目的を見つけたりという作品でした。
詳しい感想は後ほど述べるとして、さっそく紹介します!!
どんな話??
短く言えばこんなあらすじ...
異世界からの迷い人
彼らは膨大な力を持ち、世界に多大な災害をもたらすと言われている。
そんな世界で、主人公は処刑人として迷い人を殺す役割を担っていた。
ある日、主人公は異世界からの迷い人の少女と出会うが、妙に懐かれる。
さらに彼女には回帰能力があり、殺すことができない...
そんな彼女を殺すために、彼女と彼女に惹かれつつある自身を騙しながらも殺しの旅に出る。
詳しいあらすじ
『迷い人』
それは異世界からの来る人間の総称であり、彼らは総じて強力な力を持っている。
彼らの力は時に天変地異ながら大規模な人災を引き起こすこともあった。
そして、そんな危険視される迷い人を処分する『処刑人』という役割を担う人々がいる。
主人公の"メノウ"はその一人であり、今日もこの国の王が召喚した1人の迷い人を処分していた。
迷い人は強力な力を持つため、メノウはきやすく会話できる演技をしてから、油断をついて殺す必要がある。
今回殺した少年からの情報によると、今回の迷い人は2人いるらしい。
メノウは情報を上司に報告し終えると、その場に襲撃者が...
彼らは第二身分という立場にあたり、今回の迷い人の召喚を企てる下っ端たちだった。
この世界には3つの身分が存在し、平民の第三身分、王侯貴族の第二身分、聖職者の第一身分である。
メノウ含め第一身分の人間は第二身分の監視役を行うため、両者の溝は深い。
今回の襲撃者4人の目的は第一身分であるメノウへの牽制ともう1人の迷い人を隠すためだが、メノウは情報を得ているため逃げるわけには行かない。
メノウ含め第一身分の人々は総じて魔導の使い手でもあるため、メノウは難なく襲撃者を殺した。
そして、一段落ついたところで...
パチパチパチ
「さすが、敬愛する親愛なる愛しのセンパイですぅ」
そこには処刑人であるメノウの補佐役を務める"モモ"という少女が...
モモとは幼い頃から付き合いであり、今ではメノウに異常な執着をみせるまでに至った。
「モモは先輩の愛の下僕なんですぅ!モモは愛のために先輩に付き従っているんですぅ!」
そんなふざけた態度の彼女であるが、仕事は優秀。
襲撃者の中で逃げた人の処理と王城にいるという迷い人の居場所の目処を既につけていた。
メノウは今日中の潜入を決め、モモから用意されたバレにくい潜入服を着ると...
「先輩のための特製メイド服ですぅ」
異様に凝ったデザイン。そして、ほんの一瞬の魔導の気配...
「いまの私の姿を写して保存したわね」
「なんのことですかぁ?」
メノウが表情を消し魔導を行使しようとすると、さすがにヤバイと思ったモモは逃げていった。
---少し経過---
モモの下調べからメノウは王城に侵入していた。
人気のない道を進むと、迷い人がいるであろう監視が集中した場所を見つけ出す。
監視兵を眠らせ、メノウは迷い人がいるでろう上階に渡る。
すると...
「え、と。どなたのメイドさん?」
迷い人と思しき、黒髪の少女がいた。
「あなた、どこの学校の何年何組!?」
「ひゃい!?西彫学園高校の一年三組"時任灯里"です!」
予想的中。ただ、処刑対象ということで相手に入り込みそうな名前までは聞きたくなかったと思う。
とりあえず彼女をこの場から離すために、適当な嘘をつき共に逃げるよう促す。
そして、言葉巧みに彼女の能力を聞くと...
「ええと...要するに、他の人の怪我が治せるみたい」
しめたと思いつつ、彼女に自分は味方であると付け加えると、彼女はメノウを信頼仕切った態度となり背を向ける。
そして、無警戒となったアカリのうなじに短剣を突き刺す。
するとアカリの体を光が包み、光が時計の形をしたかと思うと...
「発動:【回帰】」
時計が逆に進む感覚に進む音と共に、そこにいたのは...
うなじに刺した傷跡がないアカリ。
彼女の能力は治癒ではなく、時間を操る能力??
メノウは現状ではアカリを殺す手立てがないと気づく。
そして、その方法を見つけるまでは彼女をコントロールし、力を暴走させてはならない。
そんなメノウの気も知らず...
「わたしね。メノウちゃんに会えた時、ほんとに嬉しかったんだ。この世界に来てから止まってた時間が動き出したみたいだったの」
出会ったばかりであるが、メノウへ異常な信頼を寄せる。
「私がメノウちゃんに出会ったのは、きっと運命ってやつだと思うんだ!」
そして、始まるメノウとアカリの旅。
一人は相方を殺すために、もう一人は信頼する相方に付き添うため。
処刑人と処刑対象による異様な旅が始まる。
そんな旅の中で少しずつアカリに惹かれ始める思いと、相対する立場。
果たして、メノウはアカリを処刑することができるのか!?
そして、最近起こっている連続行方不明事件。
メノウたちは旅をする中でその事件の真相に近づいていく。
果たして黒幕の正体とは!?
これは処刑人として生きた少女と処刑対象が共に旅をする中で、義務以上に大切なことや過去、そして迷い人の真実を見つける物語である。
こんな人におすすめ!!
- 濃厚な世界観の作品が読みたい!!
- 百合百合しい作品が読みたい!!
- 今後売れそうな作品が読みたい!!
濃厚な世界観の作品が読みたい!!
異世界における貴族、聖職者、平民という中で、主人公は聖職者の処刑人という複雑な立ち位置です。
また、そこに異世界人という要素が入ってくるわけです。
聖職者という立場でまず思いつくのは教会でお祈りするシスターを思いつくと思います。
この世界においても表向きはこの考えで合っていますが、主人公たちは裏方。
異世界人の暗殺業に携わっています。
では、なぜ異世界人を呼ぶのかという話になるわけです。
よくある話だと"魔王討伐!!"を掲げますが、この世界に魔王は現状確認されていません。
答えは第二身分(貴族階級)の反乱です(これ以外にも理由はあります)
第二身分と第一身分では第一身分の方が国を超えて力が強く、第二身分も監視もしています。
その結果、第二身分は第一身分を敵対視しています。
つまり、第一身分には第二身分と第二身分が呼んだ異世界人という二種類の相手がいるわけです。
なんとも複雑。
また、この世界には『導力』という力があります。
現状詳しくはわからないのですが、簡単に魔法と考えれば良さそうです。
そして、この導力がバトル要素であったり、物語の進行に大きく携わっていきます。
言ってしまえば、アカリの「時の能力」がストーリーに関わらない訳がない。
そもそも、初対面からあんなに懐くのはオカシイ...
ということで、複雑に絡み合った濃厚なストーリーが読みたい方は必見です!!
百合百合しい作品が読みたい!!
この作品は今のところ、美少女4人出てきます。
そして、このうち2人がメノウに入れ込んでいます。
この時点で素晴らしい。
現状でも百合百合しい部分が多いですが、一応メノウはアカリを殺す対象ということで、そこまで過度なものはメノウから断っていました。
しかし、次巻からは...
う〜ん、マーベラス。
そもそも、この作品に名前の出る男キャラは一人もいません。
また、美少女四人と言って一人足りないと思ったかもしれませんが、この少女は国のお姫様でまだメノウと出会ったいません。(男勝り系お嬢様)
一巻では基本的にメノウとアカリ、そして、モモとお姫様が一緒の場面が多いです。
このまま進むと、モモとお姫様で発展しそう 笑
メノウとアカリに関しても、アカリの時の能力とメノウの関係性(実は別次元が出会ってた)の真実がどんどん出てきそうで楽しみです。
そんな百合百合しい作品が読みたい方はぜひ読んでみてください!!
今後売れそうな作品が読みたい!!
総評で述べることが多いですが、先に申します。
この作品は売れますし、アニメ化もすると思います!!
「あぁ、この作品なら1巻発売したときから、目付けてたんだよね~」
というプチ自慢がしたいあなた!!
おすすめです。
単純に作成自体の内容も良いですし、イラスト良いですし、今後の期待される展開も申し分ない...
これは...
売れます!!(2回目)
既に二巻目も9月に発売するようです。
古参になりたい方にはおすすめです。
総評
今回は「処刑少女の生きる道ーそして、彼女は甦るー」を紹介しました。
読んだ感想としては世界観やキャラは好みでしたが、終盤に若干失速したかなと言う感じです。
ただ、これは一巻だけでの話なので次巻以降も踏まえればクオリティは非常に高いです。
あと、個人的にタイミングが非常に悪かったと言わざる得ないことがありました 笑
というのも、今月紹介した「ワールドエンドの探索指南」と序盤の展開が似ていました。

簡単に言うと、最初主人公だと思っていた人物はただの当て馬的な存在で一章で死んでしまうという展開。
あまり見かけない展開のはずなのですが、最近読んでいたため途中から「あれ?何かおかしいぞ。まさか?」となったという感じでした。
他の感想サイトでは「序盤のまさかの展開に惹き込まれました」とあったのですが、完全に私はここで肩透かしというか、失敗したなという感じで読む順番というのは大事だなと改めて思いました 笑
中盤に関しては物語や時の使い方、終盤の布石など散りばめられていて面白かったです。
メノウ推しが強く、アカリは次巻以降今後かなという感じでした。
終盤に関しては、黒幕の存在は予測できたことに加えて、「あれメノウの力が微妙なのでは?」となり、一応メノウには異名があっただけに残念でした(あくまで私的感想)
というのも、モモやアカリが強すぎるというか優秀すぎて、2人ありきの展開になっていました(協力して乗り越える感じで良かったというと良かった)
おそらく2巻以降も考えた展開?だと思うので、進行とバトル含めて作品全体を通じてさらに面白さが増す作品だと思いました。
次に読むのにかかった時間は"三時間"でした。
異世界系の作品ではかなり読みやすい部類だと思います。
ただ、私は導入をミスった。
最後にこの作品が売れそうかですが...
売れます。
前述しましたが、アニメ化もすると思います。
特に今後の展開にも注目したい作品なので、期待したいです。
ということで今回は「処刑少女の生きる道ーそして、彼女は甦るー」を紹介しました。
色々な方がレビューをしているので、色々な感想をみると良いと思います(私も見ました)
気になった方はぜひ読んでみてください!!
それでは今回はここらへんで!!