みなさこんにちは!!
今回はGA文庫から4月12日に発売された「黄昏の騎士団、蹂躙、蹂躙、蹂躙す」を紹介していきます。
著者の方が「聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク>」を書いた人ということで、今回はどんなファンタジー作品となっているのでしょうか??
それではさっそく紹介していきます!!
どんな話??
裏城紫苑は余命少ない末期患者の少年。生きる楽しみを何一つ知らず死にたくないと、闘病を続ける姿が、天上界の姫エミルナの目に留まった。「適格者よ。我が"不死の騎士公《ジ・イモータル》"となり、君が求む快楽を探すといい」 不滅の肉体と、『他者にも不死性を与える』規格外の力を得る紫苑。そして、彼が見出した喜びとは――エミルナの右腕として無敵の軍団を結成し、地上を支配せんとする天上界の王族を殲滅することだった!「強くなって悪い奴らを踏みにじる。これより気持ちいいことってある?」不死の暴力。不滅の純愛。今、灰色だった人生への大叛逆が始まる! 正義を娯楽とし圧倒的な力で為す独善懲悪バトルパレード、開幕!!
(https://ga.sbcr.jp/sp/juurin/index.html から引用)
主人公の"裏城紫苑"は小児癌の末期患者であったため、人生の大半を病院の個室で過ごし、明日死んでもおかしくないといつも言われていた。
彼の両親もそんな息子の姿を見るのがつらくなり、3年以上も顔を合わせていなかった。
そんな彼のもとに毎夜、"エルミナ"という少女が訪れていた。
彼女の正体は謎に包まれており、何のために来ているのかも分からなかったが、二年前から紫苑の病室に毎日きて話相手になってくれていた。
紫苑にとってもエルミナの存在はとても大きく、弟のように扱われていたが、確かな恋心を抱いていた。
ある日、いつものように夜のエルミナに来訪を待っていたが、いつまで経ってもエルミナがやってこない。
紫苑は彼女がどこか行くにしても自分に何も告げないのはおかしいと思い考えていると、遠くのほうから爆音が聞こえた...
紫苑はもしかしたらエルミナの身に何か事件が起こったのでは?と思い、思い通りに動かない体を動かし、爆音の原因に向かう。
急いでいたためか、移動に使っていた車いすから落ちてしまい、立ち上がろうとすると目の前には異形の怪物が!?
異形の怪物は明らかな敵意を持って紫苑に迫ってくる。
まだ、自分の人生に大きな未練がある紫苑だが、無情にも怪物はもう目と鼻の先まで迫っている...
死を覚悟した紫苑だが、急に何者かに抱き寄せられ、辺りが真っ暗な不思議な空間に連れていかれる。
自分を連れて行った相手を確認すると、それはあのエルミナだった...
話を聞くと、彼女は雲の上にあるもう一つの文明"雲上界"に住む王族の8人兄妹の末っ子だという。
そして、雲上界のトップ"天帝"は王族の兄妹の中で殺し合いをし、生き残った者がなるという習いがあった。
天帝は"権能"という奇跡のような力を継承しなければならず、その力の一部"王権"を天位継承候補(王族の兄妹)に与え、殺し合いを行う。
同様に、天位継承候補も王権の力の一部を他者に与えることができ、自分たちの騎士に力を分け与えることで、兵力を強くしていく。
王権には様々な力があり、王族には彼らの性格などに最も合致した王権が与えられる。
エルミナには"月の王権"が与えられたが、その力は戦闘に不向きであったため基本的に殺し合いから逃げ続けていた。
現在この場所を襲撃してきているのは水の王権を保持した天位継承権のある兄"ジークムント"で、軍力もかなり高かった。
紫苑が来る途中もいくつもの悲鳴が聞こえ、ジークムントの騎士とエルミナの騎士が戦っていた。
紫苑はエルミナから説明を聞いていたが、だんだんエルミナの口数が減っていく...
エルミナを見ると、彼女はお腹からかなりの量の血を流していた...
彼女にきくと、月の力を使えば治せるが、この不思議空間と併用はできないため不思議空間から出る必要がある。
しかし、外にはジークムントの騎士たちがうろついており、病人の紫苑と怪我人のエルミナでは危険だという。
紫苑は恋心を抱いているエルミナのために、エルミナの騎士になれないかと提案する。
一度は断るエルミナだが、紫苑の真っすぐな思いと、紫苑の底知れぬ力を感じ騎士になることを了承する。

儀式を済ませ、エルミナの騎士となる紫苑。
紫苑がエルミナからもらったのは不死の力。
騎士たちは王権を与えられても、多くは適性が低く、その力の20%も出すことができない。
しかし、紫苑は不死の力の100%を出すことができる"不死の貴公子"であった。
最強の不死の力の使い手となった紫苑は、襲撃に来たジークムントの騎士たちを次々に殺していき、今回の襲撃は終わりを迎える。
同時に、倒した騎士たちを不死の力で蘇らせ、エルミナの軍門に入れることで軍力をどんどん拡大させていく。
紫苑は拡大した戦力と自身を含めて"黄昏の騎士団"と名乗り、エルミナに再度忠誠を誓う。
拡大していくエルミナの兵力と、最強の力をもった紫苑。
彼らは今回襲撃してきたジークムントの騎士たちを倒していくことを決意する!!
果たして、黄昏の騎士団はジークムントの騎士たちを倒すことができるのか!?
天位継承権を持つジークムントの真の実力とは!?
紫苑の恋の行方とは!?
今まで逃げるだけだったエルミナ達の快進撃がここから始まる!!
ここが面白い!!
不死となった主人公
主人公は不死の力を手にしたことで今までの病気は無くなり、同時に一般人に比べてもはるかに高い身体能力を得ます。
今までは当たり前に動くことすらできなかった主人公は、走ることやジャンプすることにも感動。
だから、普段の生活だけでも楽しそう...
また、与えられた王権の100%の力を使える主人公は超チート級の強さ。
体を切断されても、吹き飛ばされても、すぐに復活し、死者の魂を集めることも可能。
また、かつての不死の力を持った騎士が扱えなかった死者を蘇らせることもできる主人公は殺した敵すら味方につけます。
たった一人で騎士を何人も殺す紫苑は正に一騎当千の活躍。
さらに、兵力は倒した分だけ成長できるときた。
これがチート言わずして何なんだ!?
主人公最強やチート好きな方は楽しく読めると思います。
主人公の性格と価値観(ダークヒーロー)
いつ死んでもおかしくないと言われ続けてきた主人公は感情表現が豊か。
そのため、病室にエルミナが来た時も歯の浮くよなセリフを普通に言っちゃいます。

それは明日死んで、言いたいことを言えなかったことを悔いることが嫌なため。
また、どさくさに紛れて病院で一番美人だった紫苑の看護師の胸や尻も触っちゃうぐらい欲にも正直...後々この看護師はエルミナの部下だと判明。
そんな自分の欲にも思いを伝えることにも迷いがない主人公には、とある理念みたいなものがあります。
それは"独善懲悪"です。
簡単にいうと、自分だけが正しい、善いと思ったことを行い、そのための悪はとことん排除します。
しかも、紫苑自身がチート級であるためそれができてしまうのです。
なので、ただのハーレム主人公ではなく、
どちらかというとダークなハーレム主人公という感じです。
なので、ダークヒーローとか好きな方もこの作品は楽しめると思います。
登場キャラ
裏城紫苑
本作の主人公。
元末期の小児癌患者であったが、現在は不死の力を手にし、エルミナの騎士をしている。
病人の頃に影響で、自分の思いを伝えることや欲には貪欲。
なので、無自覚ハーレムを形成する。
独善懲悪という精神で自分の正義のためならどんな悪も許さない性格。
エルミナに恋心を抱き、同時に忠誠を誓っている。
エルミナを侮辱されると、キレる。

エルミナ
雲上界のお姫様で200歳。
月の王権を保持しているが、戦闘は不向き。
紫苑を弟のように扱っているが今後はどうなるか...
地上には逃げることも含め、自分の騎士探しにも来ていた。
騎士探し中に能力の適性などが最高な紫苑を見つけ、話し始めるが、途中からは紫苑の境遇や人間性から会いに来るようになる。

上坂蒔ヱ
紫苑の看護師をしていた美女。
だが、実際はエルミナに100年ぐらい仕えていた騎士で、紫苑が来る前は騎士の中で一番のやり手であった。
紫苑からどさくさに紛れて胸やお尻を触られていたが、やぶさかでもなかった。
紫苑がエルミナに下に着いてからは、紫苑へのアピールが激しい。

水原 渚
ジークムントの騎士の1人。
物理的な流れを操ることができ、吹雪の中でも平然としていられる。
病院の襲撃のときに、訪れていた騎士の1人。
騎士になった理由にいろいろ過去がある。
ヒロインに過去の闇は付き物です...
ツンデレ...

敦賀淳司
ジークムントの騎士の1人。
渚同様に病院の襲撃に訪れていた。
不定形の力を扱い、金属とかの形を自在に操れる。
お調子者。

総評
今回は「黄昏の騎士団、蹂躙、蹂躙、蹂躙す」を紹介しました。
率直な感想としましては、数年前に流行ったような内容で主人公をダークにしたバージョンという感じ。
何でしょうか、何か既に見たことある気がするという感想(主人公最強とかの作品が好きな人は最初から主人公が強すぎるのでストレスなく読めるし好きそう)
わざわざ世界観を現実世界にしているが、異世界でよくないか?と感じました。
結局天上界にエルフがいるという設定が入っていたので...
そのうち、天上界にいくという話もきっと出てくるでしょう。
一巻で出てきたジークムントは地上に降りている数少ない天位継承権の王族でした。
とある事情で次巻以降はジークムントは出てこない(ほぼネタバレ)ので、戦闘場所が天上界中心とかになったら、地上(現実世界)の設定はより必要性が薄まりそう。
きっと、地上でデートとかが入るのでしょう(もしかしたら、普通に学園通うとかも...)
とにかく、今後どうなるのか?という印象でした。
次に読むのに掛かった時間ですが、3時間でした。
作品独自の当て字が多かったです。そこが読んでてつらかった...
文自体は読みやすかったです。
最後に売れそうかに関しては数年前にこの手のジャンルがとにかく売れていた時期なら売れていたと思います。
ストーリー的には残りの天位候補者との戦いという名目があるので、ストーリーは廃れないと思います。
個人的にもっと設定とか世界観が新しい作品が出ているので、現在はちょっとわからないです(売れてもおかしくない) 笑
作品の比較は良くないですが、以下の2つは世界観とかが新しく、読んでて新鮮でした。




ということで今回は「黄昏の騎士団、蹂躙、蹂躙、蹂躙す」を紹介しました。
気になった方はぜひ買って読んでみてください。
それでは今回はここらへんで!!!