現実世界

それは彼女の意思を繋ぐ物語。MF文庫J新作「探偵はもう、死んでいる。」を紹介する!!

みなさん、こんにちは!!

今回は2019年11月25日にMF文庫Jから発売された「探偵はもう、死んでいる。」を紹介します。

この作品は現在非常に話題になっている作品で、『第十五回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>受賞作』です。

そのため、読む前から注目していた作品であります。

タイトルとイラストも惹きつけられるものもありますし、内容もとても気になりますね。

それではさっそく紹介していきます!!

どんな話??

短く言えばこんなあらすじ…

名探偵が死んでから一年。
彼女の助手をしていた主人公は自堕落な毎日を送っていた。
「あんたが名探偵?」
ある日の放課後、彼に話しかけてきた見知らぬ美少女。
彼女は主人公に”人探し”を依頼。そして、そのヒントは….
「元の心臓の持ち主が会いたがっている人物だ」
臓器移植が原因で元の人物の記憶が乗り移った少女。
彼女の依頼をこなしていくうちに、主人公達は….
死に別れた”名探偵”の意思を継いでいくことになる。

詳しいあらすじ

「お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか?」

上空1万メートルを飛ぶ旅客機の中で聞かれる台詞ではない。

空耳かと思っていると…

「お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか?」

聞き間違いでは無かった。

普段から巻き込まれ体質ではあったが、今回は一体どんな状況なのだろうか。

しかし、巻き込まれたくはない。

彼が固く目を瞑ったその直後…

「はい、私は探偵です」

右隣に座っていた少女が手を挙げる。

彼女の容姿はまるで天使のようで、彼は思わず聞いてしまった。

「あんた、名前は?」

「ちょうど良かった。君ーー私の助手になってよ」

「は?」

それから名探偵”シエスタ”(コードネーム)の助手となった彼は三年にも渡る目も眩むような冒険を繰り広げ…

そして、死に別れた。

今はそれから更に一年。

名探偵の助手であった彼君塚君彦きみづかきみひこは日常というぬるま湯に浸かりきっている。

なぜなら…

探偵はもう、死んでいる。

ーーーーーーーーーーーー

「あんたが名探偵?」

ある日の放課後、見知らぬ少女に胸ぐらを掴まれながら、そう訊かれる。

しかし、赤の他人の彼女に恫喝まがいに聞かれる理由は謎。

「人違いだ、失礼する」

「待って」

「ぐぇ」

逃げられず、あろうことか口の中に指先を突っ込まれている。

「あたしの質問を無視するつもりなら容赦なく、あんたののどちんこを触る」

それからはっきりと少女の顔を見るが、やはり見覚えはない。

彼女から再度質問を投げかけられるが、のどに指を突っ込まれているためうまくしゃべれない。

君彦は彼女からの新手の拷問措置に泣いていると…

「ああ、そっか。そうだよね、抱きしめられたかったんだよね」

そのまま胸に顔面を押し当てられる。

その柔らかさと香りに頭が蕩けそうになるのと同時に…

聞こえる心臓の音ーーそうしてかひどく懐かしい感じがする。

しかし、大の高校生が同級生に母性を感じるなどもってのほか。

君彦はすかさず離れ、彼女の話を聞くことにしたが…その前に…

「…まずは手を洗ってもらおうか」

ーーーーーーーーーーーー

「一つ、依頼がしたいの」

そう言ったのは先程、君彦に恫喝まがいな行動をした少女夏凪渚なつなぎなぎさ

彼女は、巻き込まれ体質故に町で起こるほとんどの事件に首を突っ込み、結果的に解決もしてしまう君彦を頼りにやってきたらしい。

そして、その依頼というのが…

「人を、探しているの」

だから名探偵だったのかと納得する君彦。

しかし、彼は”名探偵”ではなくてあくまで助手であっただけ。

君彦は自分の力量な無いと言って、断ろうとするが…

「あんたが行ったことは確かに事実。だからその功績をどう称えて、その結果あんたをどう喩えようと、それはあたしたち他人の自由じゃない?」

その実直な眼差しは、今はもういない誰かにとても良く似ていて…

「助手でいいなら、引き受ける」

我ながらチョロいなと思いつつ、引き受けることに。

「それで?誰を探してるんだ?」

「さあ、それは分からない。あんたにはあたしが探している人を探してほしいの」

ーーーーーーーーーーーー

「あたしには、どうしても会って話さなくちゃならない人がいて…だけど、それが一体誰なのか分からない」

帰り道、なにか彼女からヒントを探ろうとする。

そして、彼女からその人物に会いたくなる状況なども踏まえて聞き始める。

曰く、一年前からその人物に会いたくなることがある

曰く、一年前にはドナーが見つかり、臓器移植で心臓を貰った

その情報を元に、君彦はある結論にたどり着く。

「記憶転移」

それは元の臓器の持ち主の記憶を受け継ぐという臓器移植特有の事象。

そこから導き出される、渚の会いたい人とは…

「元の心臓の持ち主が会いたがっている人だ」

おそらくは生前のドナーの家族、友人、恋人…などの近しい人物。

そして、君彦はこの話が終わったとばかりに、とある場所へ向かう。

そこは…

「随分懐かしいなあーー名探偵」

四年前、シエスタと出会うきっかけとなった飛行機ジャックをした犯人がいる刑務所!?

その目的とは、その犯人の持つ能力。

「一度聞いた音を忘れないぐらいにはな」

そして、犯人の元を訪ねた彼らに告げられる衝撃の事実。

「実は既にもう、お嬢ちゃんの心臓の判別は済んでいる」

その答えは、君彦と渚を再び動かすには十分な理由で…

「探偵なら、ここにいる。あたしが名探偵ーー夏凪渚」

彼女の意思を継いだ、新たな冒険の幕が上がる!!

総評

今回は「探偵はもう、死んでいる。」を紹介しました。

読んだ感想としては、全体的に非常にクオリティが高かったのですが、若干物足りない部分もありました。

まず、始めに言いたいのは全体的なクオリティの高さです。

序盤の違和感を綺麗にフラグ回収し、ミステリーとしてもバトルとしても読める作品でした。

特にラストの展開と挿絵は思わず「おぉ」と感嘆しました。

ただ、言いたいことがあります…

「なんで挿絵の娘、既に死んでるんや」

そして、

「なんで異能バトル入ったんや」

この2点が私には合わなかった要素でした。(完全に個人の好みの話になります)

まず、私は白髪の女の子大好きです。

タイトルではそう言いつつ、絶対生きているだろうなと期待して読んだだけに少し残念でした。(完全にワガママだと自覚しています)

作品自体が死んだ彼女の意思を継いでいるということで、彼女との回想シーンはまだあるとは思いますが…

やはり(白髪の表紙の娘が)死んでいるという事実が、個人的には辛かった。

表紙も今見てみると、彼女の背中にある銃が羽に見えたり、バックが空という点で”既にこの世にいない”という描写があったのかも…とは思うのですが、

やはり表紙の娘がメインヒロインで今後も活躍すると思っただけに、少し残念でした。

次に異能バトルについてですが…

異能バトルを批判しているわけではなく、異能バトルっぽくない作品で異能バトルだと「ん?」となるという話です。(これも完全に私のワガママ)

なんというか、ネタバラシ的な感じで摩訶不思議な事象を急に異能に持っていくのが、読んでいて置いていかれる気がして好まないというだけです。(異能でないと思っていただけに)

正直、あらすじを読んでも異能バトルだとは気づかず、ちゃんと現実的な話なのかなと思っていたので、少し置いてきぼり感がありました。

加えて、なんでしょうか…

うまく言葉で言えないのですが、面白かったけれど期待感が凄すぎただけに、やはりミステリーだと途中か前半で展開に気づいてしまうことが多く、物足りなく感じました。

これは…単純にフラットに作品を楽しみきれなかった自分のせいな気がします。(すみません)

総じて言えるのは、めっちゃ面白かった作品。だけど、期待はしすぎないで読むと更に面白くなる。

という感じです。(大体の受賞作品がそうですが)

次に読むのにかかった時間は”2時間”でした。

スラスラ読めました。

かなり読みやすいと思うので、誰でも読み始められる作品だと思います。

最後にこの作品が売れそうかですが…

売れると思います。

話題性はさることながら、内容・キャラ・将来性も十分だと思います。

将来性は触れていなかったですが、異能持ちグループとの戦いです。

今後も続きそうな展開ですし、仲間も増えていってより面白さが加速しそうです。

ということで、今回は「探偵はもう、死んでいる。」を紹介しました。

話題作なので様々な方がレビューしているので、色々な方のを参考にしてみて下さい。

私は1人の意見は私の主観が入りすぎて危険です。

それでは今回はここらへんで!!

ABOUT ME
okamizeno
とある地方国立大学所属の学生。小中高のお小遣いのすべてをラノベに費やし、お金が無くなった。大学進学後、お金がないため「小説家になろう」を読み漁る日々を過ごした。その経験を活かし、ラノベなどの評価や紹介をする本サイトを立ち上げた。twitterで宣伝もしているので、良かったら下のtwitterアイコンのボタンからフォローお願いします。(現在フォロワー少なくてめっちゃ寂しいです)