みなさん、こんにちは!
今回は2020年5月15日にGA文庫から発売された「終焉を招く神竜だけど、パパって呼んでもいいですか?」を紹介します。
この作品の著者は、年中麦茶太郎さんという『小説家になろう』で人気の方で、私も頻繁に読んでいる方です。
「剣士を目指して入学したのに魔法適正9999なんですけど!?」という作品が、この方の作品の中でも特に有名ですが...
今回はこちらの方の新作です!
なろうで私が読んだ作品の多くは、『女主人公』だったので、今作の『男主人公』はどんな感じなのでしょうか?
さっそく紹介していきます!!
どんな話??
こんなあらすじ...
境界領域ブルーフォレスト公爵領。
人と魔と神とが混在する、地上で最も危険で熱気ある街。
十五歳にして現公爵であるリヤンは最愛の『妻』レイと共に神々が気まぐれで起こす世界崩壊に立ち向かっていた。
そんなある日、リヤンは戦場で保護した少女を家族に迎えることに。
「パパって呼んでも――いいの?」
彼女はアマデウス。
人間の形をした厄災『終焉の神竜』という剣呑極まる存在だ。
しかし、子供を熱望していたリヤン夫婦にとっては溺愛不可避の愛娘に他ならない!
「娘の可愛さが致死量に達した!」
家族も世界も守るため、天才魔法士――最強かっこいいパパになる!
超無敵『父娘』ファンタジー開幕!
(https://ga.sbcr.jp/novel/contents/index.html#b02 引用)
総評
今回は、「終焉を招く神竜だけど、パパって呼んでもいいですか?」を紹介しました。
読んだ感想としては、設定や背景事情の説明が少なかったので、全体的な内容がかなり薄く感じました。
まず、今作について簡単に言うと...
『Web小説と通常小説の特徴が悪く出た作品』
という感じです。
(ちなみにここで言う『通常小説』とは、Web小説の作品を書籍化した作品ではない作品のことです)
『小説家になろう』しか読まない私が、『Web小説』と括っていることは一旦置いといて頂いて...
『Web小説』の作品の多くは、悪い意味で『短く読みすい作品』が多いと思っています。
これが何を意味するかというと...
ある程度、共通認識の単語や設定は省くことが多く、そのためにも設定の盛り込みが少ない作品が多いということです。
『魔法』や『異世界』などの設定云々が省略気味で、ありがちな作品が多いということです。
これ自体は『Web小説』の中の話なら全然良いのです。
しかし、『Web小説』のまま外に出れば、「なんだこの急展開?」「このチートの理由は?」「全く話が繋がらない」となるわけです(あくまで個人の感想です)
逆に、『通常小説』(ここではファンタジー作品のみ)に関しては、『設定モリモリで非常に読み応えのある作品』が多いです。
加えて、独自の設定を細かく書いてある作品が基本で、『読みやすさより』も『世界観』が重要です。
そして、これらの前提を踏まえて、この作品の話なのですが...
『Web小説』の良くない部分(設定の説明が少ない)と『通常小説』の普通なら良い部分(本来なら複雑なはずの設定)が、駄目な方向に作用してしまっている気がします。
それが一番冒頭で説明した、『設定や背景事情の説明が少なかったので、全体的な内容がかなり薄い』ことに繋がりました。
結局のところ、『主人公達の住む街』『訪れる危機と理由』『キャラ達が使う力の正体』『敵の倒し方』の説明がほとんど無いので、置いてきぼりに会う感じでした。
特に、『主人公達の住む街』は超やばい街(神VSその他みたいな)なので、この設定が生かされず、非常に勿体無ないなと感じました。
加えて、主人公の口調が若干気にもなりました。
というのも、主人公はメインヒロイン一筋で超溺愛しています。
しかし、戦闘時や日常のコマで、普段の溺愛口調とはハズレた命令口調というか冷淡な口調がありました。
せめて、”!”とか付けていたら、その他の主人公の口調と比較して納得出来るのですが...
なので、「この主人公の本質はどっちなんだ?」と若干戸惑いました。
ただ、さんざん苦言ばかりでしたが、良い点もあります。
それは...
『最初からメインヒロイン一択』
という点です。
これも若干『Web小説』の名残のようにも感じますが、最初から主人公は『同棲』+『妻』持ちです。
結婚してるかの説明は無いのですが、メインヒロイン以外になびくことは無さそうです。
なので、ヒロインが多い作品も確かに良いですが、メインヒロインとの密度濃い恋愛が見れるのは良い点だと思いました。
という感じです。
次に読み終わるまでに掛かった時間は、”一時間半”でした。
設定が少なかったので、結構早く読み終わりました。
もうちょっと、期待していましたが...
最後にこの作品が売れそうかですが...
次巻は出ます。
加えて、現状の感じだと結構続く気もしています。
(散々苦言を言いましたが)
一応まだ解決出来ていない部分も多いので...
しかし、次巻でそのうちの一つ(ネタバレ:メインヒロインの寿命)が解決されるのであれば...
もしかすると、4巻ぐらいで終わる気もしています。
そんな感じです...
ということで、今回は、「終焉を招く神竜だけど、パパって呼んでもいいですか?」を紹介しました。
決して、私だけの感想で終わらないように!!
私はあくまで『Web小説』からの視点ばかりだったので、こういう感想でしたが...
読んだことない人は、もっと違う感想だと思います。
色々な人のレビューを見ましょう!
それでは今回はここらへんで!!