みなさん、こんにちは!!
今回は2020年4月10日に電撃文庫から発売された「少女願うにこの世界は壊すべき 〜桃源郷崩落〜」を紹介します。
この世界の全てを忌み嫌っていた少女のもとに、最強の聖仙が『全裸』で現れーー
作品帯にて書かれたこちらの文に惹かれて購入しました(他にも理由はあります 笑)
『全てを忌み嫌う』からの『全裸』の落差が凄いですよね 笑
ということで、こちらの作品ですが『異能バトルファンタジー』となっています。
悲惨の境遇の主人公と全裸の聖仙(強い人)が、忌み嫌った世界ではありますが、その中で大切な人を救うという内容でした。
王道ファンタジーなのですが...
仙人/狐耳/中華/妖怪/漢文/儒教/仏教/隠し味程度のSF要素/心躍る中二全開バトル/がんばるヒロイン
など、作者の趣味モリモリの作品でしたが、上手く一つにまとまった作品でした。
また、この作品は<第26回電撃小説大賞 銀賞>作品となっています。
期待大ですね 笑
ということで、前置きはこれぐらいにして、さっそく紹介していきます。
どんな話??
短く言えばこんなあらすじ...
こんな世界はぶっ壊してやるーー
狐の因子を持って生まれた少女は、人間から迫害されていた。
というのも少女が住む世界に冦魔という妖怪のような生物がおり、人間を隷属するように扱っていた。
そして、彼らのはけ口として少女は扱われていたのだ。
そんな状況が更にエスカレートし、彼女が願った時...
<力が欲しいか>
そう問われ、目の前には『全裸』の男!?
話を聞くと、彼は神と崇められた存在で島の守り神?
彼を降臨させた主人公の待遇もよくなると思われたが、彼女の状況は変わらない。
この世界に絶望した...
そんな時、少女の島を滅茶苦茶にしょうとする冦魔が現れ...
総評
今回は「少女願うにこの世界は壊すべき 〜桃源郷崩落〜」を紹介しました。
読んだ感想は、王道ファンタジーとして面白いのですが、ちょっと不遇な状況が長すぎるのが苦手でした。
まず、王道ファンタジーに関しては、面白かったと思います。
バトルの熱くなれる展開も然り、忌み嫌われていたヒロインへの周囲の評価が段々変わっていく状況...
そして、絶体絶命の状況から、大切な人のために頑張るヒロインの姿など...
王道ファンタジーが好きな方には、面白い作品だと思いました。
また、シリアスな中で『全裸』などのギャグ要素がある点も、急な落差によるギャップは読んでいて面白かったです。
ただ、私個人としては、苦手な部分も何点かありました。
まず、1つ目が『不遇な状況が長すぎる』という点です。
物語の設定上、こうならざるを得なかったのですが...
ラストまで、周囲のヒロインへの待遇が不遇です(希望→絶望展開も...)
『小説家になろう』や『普通のファンタジー作品』を読んでいる私からすると、主人公の不遇な状況は本当に最初だけで、すぐ良くなっていく傾向にあります。
しかし、この作品をラストまで、ずっと不遇な状況...(罵詈雑言も...)
モヤッとした感情がずっと続いていたので、何とも言えない気分になりました(早く島から出てけばいいのに...的な)
2つ目は、『読みづらさ』です。
色々な要素をうまく組み込んで、一つの作品となってはいたのですが...
逆に、設定が複雑過ぎて読みづらかったです。
特に、特殊な力の話も途中まで説明がほぼ無く、主人公が独り言のように言うので...
流し読みや「???」が多かったです。(更に分からなくなっていく)
設定自体の新しさは確かにありましたが、複雑さが先行してしまい、入り込めませんでした。
ここで記事を書いていない自分だったら、積んでいた可能性も...
また、ここまで読んでいただけた皆さんに『正直な感想』を言いますと...(キツイこと言います)
基本的に王道ファンタジーなので、『既存に当てはまるもの』があります。
(作品の展開に目新しさはあまり無い)
加えて、新しい要素(設定)は深読みするには分かりにくい設定なので、読む気が減衰しました。
(不遇な状況や設定の複雑さに振り切れても、これじゃない感がある)
次に読むのにかかった時間ですが、”三時間”でした。
正直、読みにくかったです。
途中で積んでしまう人もいそう...
最後にこの作品が売れそうかですが...
正直売れると思います。
王道ファンタジーとしての完成度は高いので...
知らぬ間にアニメ化もしてそう 笑
個人的に、アニメで見るぐらいが設定もあまり気にしなくていいので、良さそうな気もしました。
ということで、今回は「少女願うにこの世界は壊すべき 〜桃源郷崩落〜」を紹介しました。
一つ言っておきますと、決して私の感想だけを見ないように!!
他のレビューされてる方は、高評価が多そうだったので 笑
あくまで、正直な感想を述べる私的には、合わなかっただけです。
それでは、今回はここらへんで!!