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スパイは常に嘘をつくーー。ファンタジア文庫新作「スパイ教室01」を紹介する!!

みなさん、こんにちは!!

今回は2020年1月20日にファンタジア文庫から発売された「スパイ教室01 <花園>のリリィ」を紹介します。

この作品は<第32回ファンタジア大賞 大賞作品>ということで…

最近でも「通常攻撃が全体攻撃で〜」や「アサシンズプライド」「ロクでなし魔術師の〜」などの有名作品が受賞した賞なので、読む前から期待大でした!

そして、実際読んでの感想ですが…

「あ、これめちゃくちゃ面白い」

の一言に尽きました!!

スパイというなかなか見ないようなジャンルでしたが、敵というより読者が本当に騙される作品だと思いました。

(私は、見事に騙されました 笑)

それでは、さっそく紹介していきます!!

どんな話??

短く言えばこんなあらすじ…

「このメンバーで不可能任務に挑む」
呼び出された場所にいたのは、『落ちこぼれ』の少女達と謎の青年。
彼は自身を世界最強のスパイと名乗った後、
1ヶ月後に、死亡率9割と呼ばれる不可能任務に挑むことを宣言。
そして、落ちこぼれな少女達のために、授業に取り掛かるが…
「初めて自覚したよーー僕は授業が下手らしい」
感覚派の青年の授業は全く訳がわからない!!
そんな彼が試行錯誤の末、導き出した最良の授業。
『僕を倒せ』
少女達と青年、スパイたちとの騙し合いの日々が始まる!!

詳しいあらすじ

「え?わたしが卒業っ?試験も受けてないのに?やったああああぁ!」

この日、仮名”リリィ”に言い渡されたのは、スパイ養成学校の仮卒業。

しかし、彼女の成績は決して褒められるものでは無く…

筆記試験は好成績で得意体質持ちなのだが、実地試験が壊滅的で落第寸前。

教員側からも『スパイの能力がない』と下されていた。

だが、実際には…

「名は『灯』ーーそれが、あなたの配属されるチームです」

『不可能任務』という、失敗率9割を超える最難関任務を専門に行うチームへの配属が決定される。

学院の校長からは善意で『灯』への配属を止められるが…

「コードネーム『花園』、決死の覚悟で参ります!」

学院で受けた落ちこぼれとしての苦渋を晴らすべく、配属を決断した…

と、学院側では思われていたが、この少女はなかなかの性格の持ち主。

「簡単な推理です。不可能任務を専門とする超人チーム。エリートが集まっているに違いありません。平々凡々なチームよりむしろ安全。大出世!」

校長の憂慮も気にもとめず、ただ浮かれているだけだった。

ーーー数日後ーーー

リリィは指定された建物に辿り着いていた。

そこはまるで物置のようだが、地下通路を進むと宮殿とも呼べそうな巨大な洋館が広がっていた。

(ここに『灯』のみなさんが…)

不可能任務に携わるエリート集団の本拠地に圧倒されるリリィ。

高鳴る鼓動を抑えて、リリィは洋館の扉を開く!

「コードネーム『花園』、到着しましたっ!」

スパイにあるまじき大声で叫び、期待と緊張の眼差しで前を向くと…

「あれ…?」

何故か目の前にはリリィと歳の変わらない六人の少女。

彼女達もリリィと同様に制服をまとい、大きな旅行かばんをぶら下げている。

リリィが不審に思っていると…

「おい、お前」

白髪の少女が鋭い視線を向けてくる。

「養成学校での成績を教えろ」

突然の質問に戸惑うリリィだが、彼女の威圧的な態度に…

「しょ、正直に話すとおちこぼれでーー」

と反射的に口走った答えを遮って、不気味な時計の音が鳴り響く。

どうやら、事前に伝えられた集合時刻になったようだ。

すると…

「ーー極上だ」

七人の少女が一斉に顔を上げると、いつの間にかスーツ姿の美しい男性が現れている。

「ようこそ、陽炎パレスへ。僕は『灯』のボス、”クラウス”だ」

男は階段の上から説明を続ける。

「僕とお前たち七名が『灯』のメンバー全員だ。このメンバーで不可能任務に挑む」

「任務は一ヶ月後。それまで僕がお前たちを鍛え上げる予定だが…」

「訓練は明日からにして、仲間と親睦を深めておくといい」

そう喋り終えると、クラウスは館の奥へと消えていってしまった。

あまりの突然な宣告に唖然とするリリィ。

それに発破をかけるように、先程の白髪の少女がつぶやく。

「あたしらみたいな問題児ばかり集めて、不可能任務なんて」

その情報にリリィが目を見開くと、少女は重々しくうなずく。

「あぁ、そうさ。七人全員ーー養成学校に落ちこぼれだ」

ーーーーーーーーーーーーー

クラウスが説明もせずに帰ったので、少女たちで勝手に館の探索を始める。

すると…

『陽炎パレス・共同生活のルール』

女性の書いたような丸っこい字で、ここで暮らすための規則が細かく記されていた。

少女達が順々に読み進めていくと、何故か最後の二つだけ汚い字で書かれている。

『ルール26 七人で協力して生活すること』

『ルール27 外出時に本気を出すこと』

前者は子供じみていて、後者は意味不明。

少女たちでは結論が出ず、今日は懇親会をして一日を終えるのだった。

クラウスがこの意味不明な人選と状況を打開してくれると信じてーー

ーーー次の日ーーー

さっそく一ヶ月後の任務とそのための授業が開始となった。

「任務は、ガルガド帝国の研究施設潜入ミッション。詳細は後日語るが、施設内のある物を盗み出す。」

「この任務が不可能任務と言われる所以は、先日この任務に関わったスパイチームの失敗だ。全員死亡。情報一つ持ち帰っていない」

一流のスパイですら全滅したという事実に全員がうつむく。

そんな時…

「心配するな。僕は見ての通り世界最強のスパイだ。僕より優秀なスパイは存在しない」

とクラウスが優しく声を掛ける。

少女達も『見ての通り』という部分に疑問を持ちつつ、まずは授業を受けることに!

すると…

「過去、帝国の軍事施設で用いられた鍵だ。この鍵を開けろ。制限時間は一分以内」

いきなりの試験!

リリィも急いで始めるが、鍵の構造が複雑で全く解錠できない。

こんなの一分では無理ですよぅと嘆いていると、クラウスから終了の合図が掛かる。

「成功は一人か。気にするな。想定の範囲内だ」

振り返ると、一人だけ成功しており、残りの六人はリリィ同様失敗している。

しかし、養成学校でさえここまで複雑な南京錠は見たことが無い。

少女の一人がクラウスにも出来るのか?と疑っていると…

「疑うなら見ておけ」

突如、クラウスは六つの南京錠を放り投げ…

鍵はこのようにーー良い具合に開けろ」

リリィ達が視認できないスピードで、腕を二、三度振ると…

解錠された六つの南京錠が床に落ちる。

「すご…」

少女の誰かが、つぶやく。

「言っただろう?僕より優秀なスパイは存在しない、と」

その言動が実力に裏付けされたものだと知り、もしかしたら?と思うリリィ。

しかし…

「さて、次の講義だがーー」

「え?」

「ん?」

妙な間が発生する。

リリィもやっぱり聞き間違いだと思い、続ける。

「大丈夫です!解説を続けてください!わたし、それが早く聞きたくてーー」

「終わりだぞ」

「へ…?」

「ピッキングツールをいい感じに使えば開く。お前たちは悪い具合に使うから開かない。鍵開けの解説は、以上だ」

「「「「「「「…」」」」」」」

少女全員の重たい沈黙。

クラウスも様子がおかしいと察し、再度説明をしようとするが、到底理解できる解説ではない。

その結果…

「初めて自覚したよーー僕は授業が下手らしい」

「後は、自習だ」

と言い残し去っていった。

静寂。

「「「「「「「ちょっと待てええええええぇ!」」」」」」」

ーーーそれからーーー

世界最強のスパイの思わぬポンコツぶりを見た少女達。

自分たちの実力も然り、作戦中の指示も「いい感じに潜入しろ」など言われそうで恐怖するリリィたち。

そんな時、仲間を見捨てず、自分が出来ることを考える中でリリィは…

唯一の突破口ーークラウスの暗殺を企てる。

入念な下準備をして暗殺予定日。

クラウスはリリィにとって順調過ぎるぐらいに動いてくれた。

そして…

「あははっ!案外、楽勝なんですね。一流のスパイを欺くのは」

クラウスを見事に騙し、完全に追い詰めるリリィ。

彼女は青ざめた表情のクラウスを見下ろしながら、要求を告げる。

「要求は二つ。『灯』の解散。およびメンバーの生活保障」

すると、最初は反抗的な態度だったクラウスも…

「…詰んでいるな」

抵抗を止めた。

そして、クラウスは深い瞳をこちらに向け…

「ーーこのお遊びにはいつまで付き合えばいい?」

全ての種明かしをして、立場がすっかり逆転してしまった。

クラウスにまんまと騙されていたリリィは、上司に毒を持ったことによる罰と、自分の不甲斐なさを嘆く。

するとクラウスは…

「リリィ、お前は『灯』のリーダーになれ」

リリィの素質と誰よりも早く動いたことを評価する。

更に!

「お前のおかげでいい授業方法が見つかった」

現状を打開する手立てを思いつく。

それが…

『僕を倒せ』

新たな授業方法に呆然とする少女達。

しかし、授業を続ける中で少女達は仲間と協力し、スパイとして着実に成長していく!!

果たして、彼女達は不可能任務を達成出来るのか!?

謎に包まれたクラウスの正体とは!?

落ちこぼれと呼ばれた少女達による最難関任務への戦いが今始まる!!

総評

今回は「スパイ教室01 <花園>のリリィ」を紹介しました。

読んだ感想としては、序盤の違和感を最後に全て回収する爽快感が非常に面白く痛快でした。

まず始めに、この作品は「スパイ」を題材としているため、同時に「騙し合い」がテーマとなっていました。

そして、この騙し合いという部分が、フラグによって見え隠れしているのですが…

正直、「違和感があるな〜」ぐらいには感じていましたが、完全に終盤で騙されまくりました 笑

そして、この終盤でのフラグ回収(騙された所)が、非常に爽快で面白かったです。

例えば序盤で言うと、何故か登場キャラの人数が合わなかったり…

キャラ名が出てこなかったり…

少し引っかかるような違和感が結構出てきていました。

なので、私的には「そのうち死ぬから、あえて名前や人数をカウントしていないのかな?」と思っていたのですが…

本当に最後は騙されました 笑(読んだら分かる)

個人的に、私は自分の予想を超えたり、好みの展開(百合とか 笑)があると、面白いなと感じるのですが…

この作品は前者を得ているクオリティの高い作品だと思いました。

また、キャラに関しても、一巻ではあえてキャラ名が最後まで出てこないので分かりにくいですが…

ヒロイン8人がそれぞれ魅力的(イラストも)で、好みなキャラが絶対一人はいるはず!というぐらい個性的でした。

ちなみに、私は青銀髪のボクっ娘(クール系)です 笑

内容ももちろんのこと、キャラクターも魅力的な作品でした!

次に読むのにかかった時間ですが、”ニ時間”でした。

会話多めですが、序盤はキャラの名前が出てこないので、少しだけ読みにくい部分はありました。

(ただそれも最後のフラグ回収に大きく関わっているのですが…)

なので、序盤は見開き絵を参考にしつつ、軽くどのキャラが喋ってるのかな?ぐらいで読むと良さそう(ただ見開きにいないキャラもいるのですが…)

最後にこの作品が売れそうかですが…

次巻は出る(ほぼ確実)と思いますし、個人的にはアニメ化までいくと思っています。

(その時は、どのぐらい視聴者を上手に騙せるかが鍵ですが)

まずは漫画化に期待ですかね? 笑

今後の展開に関しても、新たなる敵が出てきたので非常に期待できます。

そして、今後の各キャラの成長なども期待大です!!

とりあえず、買って損は絶対ないので、最近読む作品に困っている方はぜひ!!

ということで、今回は「スパイ教室01 <花園>のリリィ」を紹介しました。

気になった方はぜひ読んでみて下さい!!

それでは今回はここらへんで!!

ABOUT ME
okamizeno
とある地方国立大学所属の学生。小中高のお小遣いのすべてをラノベに費やし、お金が無くなった。大学進学後、お金がないため「小説家になろう」を読み漁る日々を過ごした。その経験を活かし、ラノベなどの評価や紹介をする本サイトを立ち上げた。twitterで宣伝もしているので、良かったら下のtwitterアイコンのボタンからフォローお願いします。(現在フォロワー少なくてめっちゃ寂しいです)