みなさん、こんにちは!!
今回は2019年7月1日にスニーカー文庫から発売された「理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい」を紹介します!!
理系か....理系。
私も理系の大学に通っているので「どんなもんだろ」と思っていたのですが、分からない部分を調べすぎてあまり内容が入ってこないという失敗を犯しました 笑
さらに未だにわかっていない部分もあります...
個人的に思ったのは、「そうなんだ」ぐらいで読むのが吉ということです。
逆に統計学が好きな方や専攻している方には恋愛を統計的に考えていて、面白い作品だと思います。
ということで、さっそく紹介していきます!!
どんな話??
短く言えばこんなあらすじ...
天才理系少女と学年トップの努力家主人公はとあるイベントの参加権を巡って、お互いが分野で競い合っていた。
それが...恋愛。
そして、勝利条件は「恋に落とした方が勝者」である。
しかし、努力家主人公と何でも数学と絡める天才少女は恋愛の才能が...
それでもどこか似たもの同士な2人が、時に恋愛を統計的に考えたり、デートしたり、恋愛を統計的に考えたり(笑)とお互いの距離が縮まっていくお話。
詳しいあらすじ
名家や華族の子弟を育成するセレブ学校に外部生として入学した主人公"久遠寺梓"は、編入生にして学力テストでトップの成績を収める努力家の天才。
彼はその実力を認められ、内部監査委員会という生徒会の監視役的役割を担う組織に所属している。
そして、内部監査委員会に所属するもう一人が"弥勒院由槻"である。
彼女はこの学園において畏怖される対象であり、13歳にして大学院卒業資格を得た天才であり、"異端児なれど最高峰"と囁かれる理系の天才少女である。
そんな世間的には天才と称される2人だが、現在とある勝負をしており、それが....
"恋に落とした方が勝者"
彼らはエリートOBが集まる完全紹介制の交流会の参加枠をかけて争っていた。
そして、勝負はお互いが才能が無いと認める分野...すなわち恋愛で決めることになったのだ。
そんな彼らの勝負なのだが...
「逆関数で考えましょう。恋人をすれば恋ができるのでは?」
「お前ほんとはバカだろ」
由槻は素晴らしい逆転の発想と言いたげな顔
そんな由槻のドヤ顔にすかさずツッコミ、それは"鵜の真似をする烏"と同じ状況であることを説くと...
「.......うのま?どういうこと?」
由槻は理系以外の成績は低かった。
結局この式は要修正として改めて考えることとなったのだが...
ある時は
実力を才能と努力で説明できるとき、
$$y = ax + b \varepsilon$$
このとき、yは恋の実力、xは才能、εは努力であり、a,bは各重みであると説明する。
(ちなみに重みは重要度という意味です(重要度の高い方の重みを強くします))
結論として、人より努力できれば恋愛は可能ということになった。
また、あるときは由槻が恋愛勝負の先手を打つためにお弁当を作ってきたのだが...
「由槻が.....普通のJKみたいなことを!?」
驚愕する梓。
実際は弁当のほとんどを友達に作ってもらっていたらしいのだが、それでも嬉しい梓。
さっそく、弁当を開けると...
彩り鮮やかおかず。そして、ご飯スペースには桜でんぶで描かれた、恋人ではおなじみのあれが!!
$$ x^2 - |x|y + y^2 = 1$$
!!!???
「『綺麗なハートマークを描け』って言われたから、単純だけど美しさを追求したわ」
なんと直交座標でハートマークが出来上がる数式を描いていた。(GeoGebraで確認しました 笑)
そんな由槻の予期できぬ行動に梓は
「.....不本意だが、うまいよ」
お互いいい感じの雰囲気になっていく。
そんな恋愛を統計的に考えている由槻との日常は毎日が想定外!?
そして、由槻の暴走を理解できるのは同じく天才の梓!!
そんな2人がお互いを恋に落とすという目的のために、ときにデートしたり、すれ違ったりしながら距離を縮めていく学園ラブコメである。
こんな人におすすめ!!
- 理系推しの作品が読みたい!!
- 主人公とヒロインのゆっくとした恋愛模様が見たい!!
理系推しの作品が読みたい!!
この作品では理系の話題が多くでてきます。
あらすじでは2例ほどでしたが、それ以外にも最適交渉間隔やドレイクの方程式などが出てきます。
そして、これらを恋愛と絡めて検証していきます。
ただ証明をできても、由槻はことごとく実践では失敗します 笑
なんというか、恋愛を数式で考えているけれど一番恋愛に振り回されている人物です。
しかし、頭がいい人の突拍子もない思考は次はどんな理論で説明するんだというわくわく感があります。
かなり理系の人向けな作品となっていると思いきや、文系の人は無理!!というわけではなく、恋愛に置き換えて話すので読みやすいと思います。
そして、細かい部分はわからなくとも、なんだか断言されると説得力を感じます 笑
そんな数式と恋愛が絡み合った作品を読みたい方は必見です。
主人公とヒロインのゆっくとした恋愛模様が見たい!!
主人公とヒロイン以外にもこの作品には2人の女性キャラが出てきますが、恋愛は梓と由槻で進行していきます。
これは由槻の考える理論を理解できる人物が、梓しかいなかったという部分もあるかもしれません。
そんな2人ですが、恋愛勝負といいつつかなりペースはゆっくりです。(勝負という部分を途中忘れてしまう 笑)
といっても、学校で恋愛を数式で証明する部分が多いからでもありますが...
数式で証明をして検証をする中で、傍から見たら失敗?と思いきや梓に予想外にヒットしていたりします。
また、検証のためにもデートに行く場面があるのですが...
お互い初々しいというか、あれだけ証明などしていたのに実際は全然展開が違っていたりしてニヤニヤしてしまいます 笑
そんな天才の2人が恋愛に振り回されながらも、ゆっくりと距離が縮まっていく模様が見たい方必見です!!
総評
今回は「理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい」を紹介しました。
読んだ感想としては、出てくる数字の意味を考えすぎてあまり内容が入って来なかったです。
これは完全に私の性格なのですが、気になったことを飛ばせず調べちゃうということがあります。
なので、恋の実力を才能と努力で数式化できる話があったときに、具体例で出た数字がわからず、ずっと調べてしまいました。
また、恋愛✕数式という部分は新鮮であった反面、話のつながりというかテンポが良くなかったという印象でした。
完全に私の読み方が悪かったのですが、話が入ってこなかったため、読み終わった後に「結局この数式は何を言いたかったんだっけ?」となりました。
なので、これは冒頭にも述べましたが、「そうなんだ〜」と流せる人か最初から数式を知っている人や理解力が高い人向けかなと言う感じです。
少なくとも、私はここに該当しなかった...
また、個人的に引っかかっている部分があり...
逆関数の話で『恋人をすれば恋ができるのでは?』という部分があったのですが...
これは逆関数なのか?と感じました。
どちらかというと、
『恋をすれば、恋人ができる』
という命題の否定の関係に感じました。
元の命題と対偶の真・偽は一致しますが、否定と逆とは一致しないので「これは正しいのか?」と思いました。
ただ、これはあくまでも私の疑問で戯言程度に考えてください。
次に読むのにかかった時間ですが、"4時間超"かかりました。
これは完全に数式を調べている時間です。
個人的には読みにくかったです。
最後にこの作品が売れそうかですが...
これから新しいジャンルが出てくる橋掛かりのような立ち位置になるかもしれません。
なので、
わからないです 笑
何分私も初めてこういう作品を読んだので、わからないというのが正直なところです。
ただ、根強いファンはできると思うのでこれからも期待できる作品ではあると思います。
一巻段階では謎の部分もあるので...
ということで、今回は「理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい」を紹介しました。
気になった方はぜひ読んでみてください!!
それでは今回はここらへんで!!