みなさん、こんにちは!
今回は2019年12月10日に電撃文庫から発売された「規格外の錬銀術士、最凶吸血鬼の始祖となる〜蒼はアルケミスト学園と踊らない〜」を紹介します。
いかにもチートが似合いそうなこのタイトル...
突然ですが、みなさんはチート主人公は好きですか?
私は小説家になろうの影響もあってか、めっちゃ好きです。
この作品はタイトルにもまじまじと現れていますが、『THE チート』!な資質を持った主人公が登場します。
もう敵無しになりそう 笑
そして、世界観もかなり独特で、吸血鬼がはびこる世界の話です。
なので、説明が難しそう 笑
それではさっそく紹介していきます!
どんな話??
短く言えばこんなあらすじ...
錬金術師ーー暴走した吸血鬼から人々を守る存在。
主人公は錬金術師になるため、錬金術養成学校に通っていた。
それは主人公が憎む吸血鬼という存在を殺すため。
ある日、彼らは遊んでいた帰りにある吸血鬼の少女と遭遇する。
彼女は主人公とは逆に、人間を憎む存在だったのだが...
「...お前」
バイト先で再会してしまう!
相容れないと思われた両者。
しかし、彼らはお互いのことを理解し始め、ある大きな事件に巻き込まれていく。
詳しいあらすじ
人間と吸血鬼が共存する世界。
しかし、多くの吸血鬼たちが人間と友好な関係を築く中、ごく少数、「本物」への欲求に暴走する吸血鬼がいる。
本物ーーすなわち、人間の血への渇望。
そして、本物を知ってしまったが最後、吸血鬼の体は元の超人的な力を取り戻し、理性を失ってしまう。
彼らの存在はクルーエルと呼ばれ、一般人には脅威の対象である。
そんなクルーエルから人々を守る存在こそが、
『薔薇十字団』
高度な錬金術と戦闘技術を用いて、暴走したクルーエルから人々を守る存在である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
主人公の”萩尾界人”(通所:ハギオ)は、未来の薔薇十字団になるアルケミストを養成する学校に通っている。
「で、ハギオくんったら、わたしたちに内緒で...」
「ハギオって案外いい奴だからさ、きっと放課後、僕たちをその牛丼屋に連れてってくれると思うんだ」
学校に着いたハギオの目の前で繰り広げられるいつもの光景。
彼ら”雪見七瀬”と”葉揺颯天”はハギオの中等部時代からの腐れ縁で、親友でもある。
そんな彼らと過ごしていると、<錬金術>の実践の授業が始まった。
錬金術ーーある物体(対象)から別の物体(成果)を作り出すための技。
より成果のイメージや感覚を覚えているほど、錬金術の精度は向上すると言われている。
今回の実践の授業は、錬金術の基本である『プラスチックボール→野球ボール』の錬成。
基本でありつつも、多くの人が失敗を続ける中...
ハギオと颯天の二人は突出して出来が良かった。
そんな二人に先生も次々と難題を出すが、ことごとく成功する両者。
最終的には...
「ーー先生と戦ってみないか?」
プロのアルケミストとしての興味からハギオ達に提案した。
それに対し、ハギオ達は了承。
さっそく実践試合が始まったのだが...
「もらったーー」
始まりの合図と共に一気に決着をつけようとするハギオに対し、
「先生も、もーらいっ」
「え?」
先生から突如、圧が放たれ、ハギオは吹き飛ばされる。
それはハギオが忘れていた、この世に存在する『領域』という錬金術以外の力。
そして、ハギオは錬金術師でも稀な、未だその力が開花していない錬金術師であった。
先生の圧倒的な領域の力を前に、ハギオ達は一気に形勢逆転されてしまう。
それに対し、颯天も領域を使い対抗を図り...
『たいへんよくできました』
なんとか勝負に勝つことに成功した。
ーーー放課後ーーー
友人達と共に遊びに出掛けるハギオ達。
朝に話した牛丼屋で奢らされ、お開きの時間になったのだが...
「...みなさんついてきてください」
共に行動していた”翠川つかさ”という少女が、突然そう話し出す。
彼女は人より視力が格段に上がるという領域を持ち、ビルの中で人が棒のようなもので殴られている光景を見てしまったらしい。
ハギオは急いでいたためか、仲間と逸れてしまったが現場に到着。
部屋の中に入ると...
殴られて瀕死の吸血鬼と一人の男がいた。
そして男から、この吸血鬼はドラッグを使ってしまったために、直ぐにでもクルーエルになってしまうと言われ...
「続きをやってくれたら助かるな」
ハギオに、この吸血鬼を殺すことの続きを提案される。
「たす...け、て」
吸血鬼と目が合う。
その瞳はかつてのハギオの過去ーー
母と弟を殺された時を思い出してしまい...
「物分りがいいじゃねえか」
落ちていた刀を手にし、一気に振り下ろす。
その時!
黒に、阻まれる。
刃と刃がかち合い、その正体は...
「...純血種」
吸血鬼の中でも特に珍しい純血種という存在。
彼女はハギオを蹴り飛ばし、ハギオに殺気の満ちた目線を向ける。
「だから、人間が許せない」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
家族を殺された過去から『吸血鬼を憎むハギオ』と『人間を憎む吸血鬼の少女』
二人の偶然の出会いから数日後、二度と出会わないと思われた両者は...
「...お前」
バイト先で再会してしまう!
はじめはお互いがお互いを嫌っていたが、立場や境遇を理解し始める。
そして、彼らの出会いはある大きな事件への始まりでもあった!?
「少年の心を奪って、封印が完全に解けるまで、あと少し」
アルケミストと吸血鬼による、最大の戦いが今始まる!!
総評
今回は「規格外の錬銀術士、最凶吸血鬼の始祖となる〜蒼はアルケミスト学園と踊らない〜」を紹介しました。
読んだ感想としては、そこまでチート感を感じず、話の展開が早すぎて着いていけなかった印象です。
まず、チート感を感じ無かったのは、なろうでチートを見すぎた影響が大きいです。
また、作品自体は別にチートを推しているわけではなかったので、単純にタイトルから勘違いした私が悪いです。
ただ、チートっぽいタイトルだとは思った...
2つ目に話の展開が早すぎたに関しては、突然すぎる展開が多かったです。
例えば、学校で授業してたらいきなり吸血鬼現れたとか...
バイトしてたらいきなり街中に吸血鬼が現れたとか...
こういう大事件の前は予兆を示唆する描写があることが通常ですが、それが無かった or わかりにくかったです。
そのため、いきなり敵が出てきても、読んでいて「え?え?これ本当なのか、ネタなのか、どっちだ?」という心境になりました。
正直読みづらかったです。
ただ、話の内容自体は面白ったですし、フラグ回収というがキレイだったので、その部分は非常に良かったです。
また、吸血鬼という存在を憎む主人公の葛藤という部分も読み応えや真に迫る感じで面白ったです。
総じて、内容は面白かったのですが、展開が早すぎて読みづらくなってしまったという感じです。
次に読むのにかかった時間ですが、”ニ時間半”でした。
専門用語はそこまで出てこなかったのですが、展開の速さ的に読みづらい人はいるかもしれません。
最後にこの作品が売れそうかですが...
正直難しいと思います。
やはり似たジャンルの作品が多い中、突出した何かに欠けていまいた。
ラストの展開はネタバレになるので、閲覧注意ですが...
主人公が吸血鬼として覚醒して、敵側?みたいになります。
正直この展開を早めて、『人間VS吸血鬼』として吸血鬼側の王に回れば、もっと面白くなたっと思いました。
完全なダークヒーロー的な立ち位置。
もちろん、この手のジャンルも多いのですが 笑
ということで、今回は「規格外の錬銀術士、最凶吸血鬼の始祖となる〜蒼はアルケミスト学園と踊らない〜」を紹介しました。
気になった方は読んでみて下さい!
それでは今回はここらへんで!!