みなさん、こんにちは!
今回は2019年6月7日にスニーカー文庫から発売された「中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!」を紹介します!!
私の大好きな「小説家になろう」に投稿されていたらしいのですが、恥ずかしながら...
知らなかった。
小説家になろう好きを豪語しておきながら、書籍化作品を知らなかったことが悔しい限りです。
それは置いといて...
作品の自体は非常に面白かったです!!
気になる方はカクヨムまたは小説家になろうで先に読んでみるのもいいかもしれません。
逆に、そこまで読むのはめんどくさいという方向けに、簡単にあらすじも含めて紹介していきます!!
どんな話??
短く言えばこんなあらすじ...
魔王からダンジョンの中間管理職(中ボス)を任された主人公が、職務怠慢が激しいダンジョンを立て直し!
一年後には立派なダンジョンになったが、魔王を討伐したという勇者一行がやってきて、油断した隙に勇者一行の黒幕的存在に殺されてしまう。
100年後、中ボスさんは田舎の村の少年に生まれ変わる。
自分を殺した黒幕の正体とかつての仲間たちへの想い、どうする中ボスさん!!
詳しいあらすじ
主人公の"ナルゴア"は<千手>という、空間に自らの手を召喚・使役することができる。
見た目は人間のようであるが、稀有な能力から魔王の目に留まり"しじまの洞窟"というダンジョンの管理・運営する役割を任せられた。
すなわち、中ボスである。
ナルゴアはさっそくダンジョンに行くが...
穴だらけの警備
長年放置され作動しないトラップ
やる気のないモンスターたち...
人間に近い容姿のナルゴアはダンジョン最深部まで素通りできてしまう始末。
ナルゴアは大至急モンスターたちを集めて会議を始める...が、
勇者たちの拠点から一番近く、魔王城から一番遠いこのダンジョンは魔王からも見放されており、みんなやる気なし...
そんなモンスターたちの態度にナルゴアは...
「俺は千手のナルゴア。必ずやこのしじまの洞窟を難攻不落の大迷宮に変え、勇者たちに恐怖を刻み込んでやる!」
やる気に満ちていた。
ナルゴアはさっそく、"アルラウネ"率いる二階層の環境改善したり、人材育成に悩んでいた"ポイズンスライム"のお悩み解決をしたり、意地張りなゴブリンたちを改心させたり、貧血なコウモリの"きゅーちゃん"の貧血を直したりと...
1年後にはかつての面影もないほどの難易度の初見殺しダンジョンが完成した。
そんな矢先に"魔王が勇者パーティに殺され、その勇者パーティがこのダンジョンに向かっている"という知らせが入る。
ダンジョン始まって以来の緊急時に絶望するモンスターたちに対し、ナルゴアは...
「---今日をもってこのしじまの洞窟の中ボスはアルラウネ、お前だ」
ナルゴアはモンスターたちに背をむけ、ダンジョンから出て行ってしまう。
ナルゴアの行動を勇者パーティに恐れて逃げ出したと思ったモンスターたちは、ナルゴアに罵詈雑言を浴びせる。
そんなナルゴアの行動に疑問を持ったアルラウネ。勇者がすぐそこまで迫っているこのダンジョンの出入り口はそもそも1つで、今外に出ていくということは...
皆がナルゴアの真意に気づく。
---その頃---
ナルゴアは勇者パーティと対面していた。
魔王を倒したことで明らかにこちらを侮っている勇者パーティ。
そして、勇者パーティの賢者がナルゴアに向かって強力な魔法を打ってくる!!
それに対し、ナルゴアは手を召喚し...
「---グラビドン」
強力な魔法ごと賢者を地面にめり込ませ、圧倒的な力で倒す。
そう、実は中ボスは魔王より強かったのである。
というのも、ナルゴアはこの世界の裏ボスが創り上げた70層からなる世界最後で最難関ダンジョンの第64層の階層守護者でなのである。
そんなわけで、勇者パーティを殲滅するナルゴア。そして、残りがフードを被った人物1人となった。
「一応聞いておくが、降伏は?」
「.......」
無言の返答にナルゴアはとどめを刺そうとすると...
「---かかったね、千手のナルゴア」
どうやら相手はナルゴアを知っている人物で、油断していたナルゴアは相手の発動させた鎖に捕まってしまい...
「百年後にまた会いましょうね、セーンパイ♥」
---百年後の田舎の村---
"泣き虫"のナルゴアはガキ大将の好きな娘"ティモラ"がナルゴアの幼馴染という理由でいじめられていた。
そして今日のいじめは特にひどく、まどわしの森というダンジョンに一人置いていかれしまった。
家に帰ろうと歩き出すと、近くから女の子の悲鳴が聞こえる。
ナルゴアが向かうとそこには幼馴染のティモラとまどわしの森の主フクロウがいた。
ティモラを守るためにフクロウに立ち向かうナルゴアであるが、フクロウからの攻撃を受け、両手首を切断されてしまう。
そして激痛の中、ナルゴアはあることを思い出す。
「俺は---千手のナルゴアだ」
人間の体であるが、かつての千手としての力を取り戻したナルゴアはフクロウに圧倒的な実力を見せつけた後、ティモラと無事村に帰還する。
無事村に帰ったナルゴアに待っていたのは、ナルゴアがティモラをまどわしの森へ連れだしたと叫ぶいじめっ子と村の親たちからの非難の目であった。
そんな状況でも記憶を取り戻したナルゴアは我関せずでいると、遠くから村に向かって近づいてくるもの...
目のない竜"ナイトウォーカー"がやってくる!!!
通常ならこんな村にやってこないモンスターに対し、ナルゴアは...
「---召喚」
目の前に現れたのは手ではなく...
「大迷宮しじまの洞窟の主、千花のアルラウネを呼んだのはどこの命知らずかしら---」
「その二つ名俺のパクリじゃないか」
かつての仲間と再び出会ったナルゴア。
果たして人間で居続けるのか!?それとも再び中ボスさんとなるのか!?
そんな彼に近づくのはかつて自分を殺した存在...
ナルゴアとかつての仇敵との運命は如何に!?
これは中ボスさんの記憶を取り戻した人間が周囲にお節介をやきつつ、時にかつての仲間のために、時にかつて仇敵と戦いながら過ごしていく管理職ファンタジーである。
こんな人におすすめ!!
- 主人公最強な展開が見たい!!
- ダンジョン運営の話が読みたい!!
- これからも続く作品が読みたい!!
主人公最強な展開が見たい!!
中ボスさんレベル99というタイトルにあるように...
この中ボスさんめっちゃ強い!!
千手のナルゴアという二つ名の通り、手を大量に召喚して戦うスタイルですが、
手はただ殴るだけでなく、一つの手だけで魔法も発動できます。
普通に手を千個出して、魔法千個出すとかできそう....
また、作中に書かれていたのですが、
中ボスさんは5回行動らしいです。
世界観はよくわからないですが、ターン制RPGならただのチート(全体攻撃2回攻撃の母はいますが...)
まだ未知数な部分はありますが、これからも中ボスさんのチートが加速しそうです!!
ダンジョン運営の話が読みたい!!
中ボスさんの頃も然り、人間になってからもちゃっかりダンジョンに運営に関わっています。
あらすじでまどわしの森というダンジョンが出てきたのですが...
人間になったナルゴアはなぜかまどわしの森のお手伝いを始めます。
まどわしの森はダンジョン鑑査万年D評価、すなわち、めちゃ弱いダンジョン。
そんな弱々ダンジョンに魔剣持ちの勇者たちがやってくる!?
まどわしの森にいるモンスターは到底勇者には勝てないモンスターのみ。
そんな状況でも元最弱ダンジョンを立て直した経歴のあるナルゴアはモンスターたちの個々の特性をうまく使い、勇者たちを撃退することに成功します。
最強の力はありますが、仲間たちの指揮官的立場として、ただチートだけという展開だけでないのもこの作品のポイントです!!
ネタバレですが、一巻最後にはしじまの洞窟に戻ります。
これからも続く作品が読みたい!!
小説家になろう連載の作品は作品の更新が続く限り、次巻が出る可能性も高いです。
現段階ではおよそ2巻ぐらいまでの内容は既に公開されています。
また、この作品は2019年夏ごろからコミカライズの連載が決まっているようです。
"コミカライズ作品は売れる"というのが傾向的にあると思いますし、今後も期待できる作品だと思いました!!
登場キャラ
ナルゴア
本作の主人公で元中ボスさん。
裏ボスさんが創り上げた70層からなる世界最後で最難関ダンジョンの第64層の階層守護者。
強すぎる上に孤独だったため、中ボスになった。
千手のナルゴアという二つ名があり、手を自在に召喚・使役できる。
転生して人間になったが、記憶を取り戻し元の姿に戻った。
アルラウネ
中ボスさんの頃の二階層の管理者。
フェアリーや植物系モンスターを牛耳っていた。
100年後の今は美女に成長し、能力もかなり上がった。
ナイトウォーカーをワンパンするぐらいには強い。
ツンデレ。
ティモラ・レイアート
人間になったナルゴアと同じ村出身で幼馴染。
両親から将来結婚しろと茶化してくる仲。
村のガキ大将から好かれている。
普通に気が弱いが優しい女の子に見えるが、実は...笑
総評
今回は「中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!」を紹介しました。
読んだ感想としては面白かったのですが、タイトルを見た時の想像と違ったという感じです。
これは私個人の感想ですが、もっと早くしじまの洞窟(元中ボスさんの職場)に戻っても良かったのでは?と感じました。
言ってしまえば、まどわしの森の話が...う~ん...
例えば、転生チート魔法師の話があり、転生から魔法学園に入学し、冒険者になるといったストーリーだとしたら...
私は幼少期(0~7歳)の話を長引かせる話はあまり好きではないということです。(学園入学からは全然OK)
それは別の話では?となるかもしれませんが、言いたいのは物語の本線以外は短めで良いという私の好みの話です。
転生して、黒幕をかつての仲間と倒して中ボスさんに戻るという流れの中で、転生して黒幕見つけるまでの間が長かった。
という完全に私の好みと愚痴です。(あまり気にしないでください)
ちなみに、内容自体はとても面白かったです。
一巻最後にしじまの洞窟に戻ったので、次巻以降さらに期待したいです。
また、イラストなのですが...
表紙を見た時に好みと違うかなと思ったのですが、見開きや物語・挿絵を見ていくうちに...
どんどんこの作品の絵が好きになっていきました。
何というか、ダンまちを読んでいる頃を思い出しました(私だけかも)
次に読むのに掛かった時間ですが、"2時間"でした。
読みやすかったです。(早く読みすぎた気はします)
最後にこの作品が売れそうかですが...
連載が途切れず続けば売れると思います。
前述しましたがコミカライズもするようですし、期待大です。
ということで今回は「中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!」を紹介しました。
気になった方はぜひ読んでみてください!!
それでは今回はここらへんで!!