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魔女と弟子の少年が送る不思議な物語。LINE文庫エッジ新作「魔女の花嫁」を紹介する!!

みなさん、こんにちは!!

今回は2019年12月5日にLINE文庫エッジから発売された「魔女の花嫁 seasons beside a witch」を紹介します。

突然ですが、皆さんは異世界ファンタジと言われたらどんな内容が好きですか?

主人公がチート無双するテンプレもありますが、スローライフをする展開もありますよね。

そんな中で、この作品はスローライフという括りかと思いますが、どこか不思議で人々の欲に迫るという作品です。

なので、私自身のラノベの定義はありますが…

どこか一般小説のようで、人々の感情や言葉遊びの楽しさを感じました。

そのため、非常に新鮮で楽した作品です。

それでは、さっそく紹介していきます!!

どんな話??

短く言えばこんなあらすじ…

余命1ヶ月。
それは意味不明な病に侵された主人公の残された日々。
やり残したこと、生への渇望からフラフラと歩き続ける主人公。
その時、主人公は『麻峯三丁目』という場所にたどり着く。
「麻峯三丁目には魔女が住んでいる」
それは病院で看護師達していた噂話。
何はともあれ、魔女の住む場所にたどり着いた主人公。
彼はそこで赤毛の魔女に出会い…
「じゃあ、一回死のうか」
殺された。

詳しいあらすじ

余命一ヶ月。

それは意味不明な病に侵された主人公の残りの人生。

主人公は『やり残したこと』も思いつかぬまま、生きたいという欲から真夜中に一人歩き続ける。

その時、彼はふと、昨日看護師達が噂していた話を思い出す。

「麻峯三丁目には魔女が住んでいる」

「今までの人生で一度も見たことも聞いたこともないような、奇妙であべこべな植物を見つけたら、近くにある先の見えない小道を進みましょう」

「すると魔女の家にたどり着きます」

「魔女は対価を払えば、どんな願いでも叶えてくれるのです」

その対価は魔女の気分次第で、コーヒーを淹れることから心臓を取られるまで様々だという。

しかし、この噂話にはオチがあり、そもそも『麻峯三丁目』なんて街区は存在しない。

いかにもな都市伝説であり、思い出した主人公もため息をつく。

視線が下に落ち、なんとなく足元を転がる何かをじっと目で追う主人公。

よく見ると…

それは緑の葉っぱみたいな綿毛・・・・・・・・・・・・だった。

あべこべだ。

そして、転がった先には緑の葉っぱみたいな綿毛・・・・・・・・・・・・・に、真っ白な綿みたいな葉っぱのタンポポ・・・・・・・・・・・・・・が生えていた。

何度目をこすっても、やはり同じ光景。

「本当に、あった…」

更には、視線の先に薄暗くどこまで続いているか分からない小道。

噂話通りなら、そこに魔女がいるはず。

主人公は自然に小道を進んでいく。

しばらく進むと、目の前には踏切が現れる。

踏切が鳴り、タイヤ代わりに足の生えている電車が通り過ぎる。

そして、主人公の目の前に突如、赤い煉瓦造りの一軒家が現れ…

”麻峯三丁目”

標識にはそう刻まれていた。

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目の前にはあの噂話の光景。

主人公は煉瓦の家に近づき、息を吸ってから、ドアノッカーを叩く。

しかし、暫く待っても開く様子がない。

小首を傾げ、恐る恐るドアノブを掴むと鍵が開いていることに気づく。

少し考え、主人公は中に忍び込もうとすると…

「やあ、少年くん」

「ぐえ」

襟を引っ張られる。

どうやら背後に誰かいたようだ。

「人の家にーーよりにもよって魔女の家に忍び込むなんて、良い度胸してるじゃあない?」

まるで拳銃を突きつけられているような感覚。

「そんな不埒な輩は、鍋で煮ようが肉を焼こうが体をバラバラにして実験に利用しようが、文句は言えないよね?」

「…ご、ごめんなさい」

謝罪をし、後を振り向くと…

そこには思わず、口が止まってしまうぐらい綺麗な女性。

魔女は、綺麗な人だった。

そんな主人公の顔が面白かったのか…

「あっははははは!ごめんごめん、怖がらせるつもりは充分にあったんだよ」

「あったんですか」

思わずツッコミを入れる。

そして…

「さあ、いらっしゃい。迷子を家の外に追い出すほど、私は悪い魔女じゃないさ」

童話に出てくる魔女みたく、主人公を誘うのだった。

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「ペトロニーラ・ディ・ミーズ」

魔女、ミーズさんから自己紹介を始める。

主人公も同じく自己紹介を始めると、ミーズさんから問われる。

「きみの願いは、なんだい?」

それは彼がここに来た理由。

わざわざこの不思議な場所”麻峯三丁目”に来た理由。

「病気を、治したいです」

主人公はミーズさんに、彼の体を蝕む病気について話した。

すると…

「多分それは、病気じゃないよ」

そして、

「魔術の、匂いがする」

「きみは、『殺す呪い』をかけられている」

聞き慣れない”魔術”という単語。

しかし、意味もわからず死ぬより、少なくとも原因が分かったことに安堵する主人公。

だが、やっぱり死ぬのは怖い。

そもそも主人公がここに来た目的は、どんな願いでも叶えてくれる魔女に会うため。

彼は魔女に願う。

「どんな代償も払います。だから、僕を蝕んでいる呪いを、解いて下さい」

「いいよ、分かった。じゃあ、一回死のうか」

そして、ミーズさんがどこからともなく銃を取り出し、銃口をこちらに向ける。

「大丈夫。痛みは一瞬だよ」

こうして僕は死に…

生き返った。

それは『殺す呪い』を死ぬことで、解呪するため。

しかし…

「ごめん、解呪できなかった」

まさかの殺され損!

さらには…

「契約成立。これで君は私の弟子だ」

願いの代償として、魔女の弟子となってしまう!!

呪いを治すことは出来なくとも、弱体化して先延ばしをするミーズさん。

そして、遅延の魔術のためにはミーズさんの元を離れるわけにはいかない!?

魔女の弟子となった主人公は、名を”ハル”とし、魔女たちの住む不思議な場所で暮らし始める!

時には26回生まれ変わった猫の捜索をしたり…

他の魔女や、妖精たちにからかわれたり…

自分の過去に向き合ったり…

魔女の弟子”ハル”としての新たな日々が、今始まる!!

総評

今回は「魔女の花嫁 seasons beside a witch」を紹介しました。

読んだ感想としては、魔女と弟子の掛け合いの面白さや、二人の過去に迫る心理的な描写の両方で、非常にクオリティが高かったです。

まず、掛け合いに関しては、単純にコメディとして面白いです。

主人公の師匠である魔女が冗談を言うキャラであるのに対し、主人公は冷静で冷たく突っ込むタイプです。

その兼ね合いが鋭くも温かみがあり、師匠の可愛らしさも相まって非常に穏やかな気持になります。

そうなると、ただのスローライフでコメディ作品か?となるわけですが、それだけではありません。

主人公が『殺す呪い』に掛けられていることや、人一倍生きることへの渇望が強い分、人の精神的な部分の描写が入ってきます。

特に、この作品の舞台となる魔女の住む場所は、死に対する恐怖感や価値観が通常より低いです。

そのため、ただのスローライフという枠ではなく、人間の欲や死という深い話となっています。

また、師匠に関しても過去の出来事を引きずっており、ラストの展開や主人公を弟子にした理由にまで関わってきます。

全体的にのんびりとな展開ではありますが、要所要所で考えさせられる作品という感じです。

総じて、人間関係や死という部分に関わる作品だと思いました。

個人的には非常に好みでありますが、異世界チートスローライフなどを期待している方には別な作品だと思いました。

次に読み終わるまでの時間ですが、”三時間半”でした。

区切りが付きやすいことが個人的に良かったです。

また、読み応えや考える部分もあり、値段以上に楽しめました。

最後にこの作品が売れそうかですが…

多分一巻完結なのかな?という感じです。

まだ謎な部分もあるので断言は出来ませんが、終わり方は完結でも良さそうな感じでした。

ただ、個人的に続きを読みたいので、少し期待しています。

結局、最後まで病気は完治していないので…

後、花嫁ってどっち(師匠or弟子)のことを言っているんでしょうか…

ラストの展開的には、師匠のような気がするんですけど…

いやでも、主人公はまだ魔女の弟子だから、魔女では無いのか…?

(読んでみて考察してみて下さい)

ということで、今回は「魔女の花嫁 seasons beside a witch」を紹介しました。

気になった方はぜひ読んでみて下さい!

それでは今回はここらへんで!

ABOUT ME
okamizeno
とある地方国立大学所属の学生。小中高のお小遣いのすべてをラノベに費やし、お金が無くなった。大学進学後、お金がないため「小説家になろう」を読み漁る日々を過ごした。その経験を活かし、ラノベなどの評価や紹介をする本サイトを立ち上げた。twitterで宣伝もしているので、良かったら下のtwitterアイコンのボタンからフォローお願いします。(現在フォロワー少なくてめっちゃ寂しいです)