みなさん、こんにちは!!
今回は2019年8月20日にファンタジア文庫から発売された「妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン」を紹介します。
この作品は「棺姫のチャイカ」の作者さんが書いており(読んだことは無いのですが)、ファンタジー小説として期待していました。
内容としては、妖精(エルフ)専門の殺し屋の話で、グロ表現もちょいちょい出てきますが、面白かったです。
また、殺し屋とありますが、実は世の中の正義のために動く主人公達です。
世のために英雄と呼ばれたエルフたちを討つ彼らの展開は熱くなれます。
それではさっそく紹介していきます!!(あらすじの説明がかなり難しいのでかんりオカシくなっています)
どんな話??
短く言えばこんなあらすじ...
妖精刈り。
それは最近噂されている妖精(エルフ)を専門で狙う殺し屋。
その正体、目的は全て不明。
そんな謎に包まれた人物の正体は..同じ妖精?
彼女の目的、そして妖精を刈る理由は1つ。
『汝、既に人間にあらず、妖精にあらず、死を忘れたる汝、既に鬼なり』
果たして彼女の暗殺は正義なのか?
詳しいあらすじ
雲ひとつ無い空の下。
この日はかつての戦争の英傑であり、妖精族の姫の結婚式。
彼女はかつての<異界戦争>で勝利に大きく貢献し、彼女の婚約相手も異界戦争における英傑であった。
そんな有名な2人の結婚式となれば、参列者も熱気も通常とは比べ物にならないほど大きい。
しかし、そんな幸せに包まれるはずの結婚式でも懸念事項がある。
それは...
『妖精刈り』
最近噂されている妖精(エルフ)専門の殺し屋である。
彼?彼女?の正体・目的は全て不明。
連続殺害者として噂される妖精狩りのため、妖精たちは日々恐れ、本日の警備も強化されていた...
しかし、
ーーゅんッ!
「...........えっ...........?」
妖精族の姫の体の中心を貫く弾丸。
彼女は衝撃で横倒れになり、大量の血潮が地面に広がる。
そんな衝撃的な出来事にパニックになる周囲の人々。
撃たれた彼女の側にいたのは、数人の銃を持った護衛と素手の青年?
すると...
「大変だあっ!殺された、殺されたあ!銃だ、銃で、銃で撃たれたっ!」
青年が叫び、銃をもった護衛達に参列者の目が向く。
そして、参列者に取り押さえれそうな護衛達を尻目に、青年は逃げる人々の流れに消えていき...
犯人は捕まらず、姫だけが殺されるという結果で事件を膜を閉じた。
ーーー後日ーーー
軽士達は妖精族の姫殺害の事件を調べていた。
そして、当時の状況から....
1つ、殺害手段が妖精刈りの常套手段と同じため、恐らく同一犯。
2つ、姫の近くにいた青年は素手であり、撃たれた角度的に、殺害したのは青年ではない。
3つ、会場から目視で狙える場所は無いため、あらかじめ当てる場所を決めて、誘導した。
という事が分かり、青年は妖精刈りの協力者であることがわかった。
加えて、英雄と讃えられた妖精族の姫に関しての驚きの事実が浮上する。
「.....麻薬組織!?」
情報によると、彼女は自ら合成麻薬を調合し、手広く販売していたという。
また、彼女の夫となる人物は無関係のようで、彼女本人の個人的な商売であるとも。
そんな衝撃的な事実に、軽士たちも動揺を隠せずにいられなかった。
ーーーそれからーーー
再び妖精刈りがしたと思しき事件が舞い込む。
殺害されたのは商会長であり、裏では奴隷売買や禁止された武器弾薬を大量に扱っていた。
そんな過去の殺害された妖精達も含め、永きを生きている妖精たちに不信感を抱き始める警士達。
そして、裏で腹黒く活動していた妖精達を刈っている妖精刈り。
「....案外、<妖精狩り>って....」
果たして、妖精刈りの正体とは!?目的とは!?
そして、彼女らの行う暗殺は正義なのか!?
これは謎に包まれた妖精刈りが、永年を生きたことによって変質してしまった妖精達を殺すスナイピングファンタジーである。
こんな人におすすめ
- 悪キャラ目線が好き!!
- 今後も続く作品が読みたい!!
悪キャラ目線が好き!!
この作品は世間一般に見たら、悪と噂される妖精刈りという立場の話です。
あらすじは警士側目線で書きましたが、実際は妖精刈りの相棒である青年目線の進行です。
自他共に認める正義のヒーロー目線で無双!!という展開も面白いですが 、ダークヒーローというか、世の中を正すために暗殺を行うキャラ達というのもやはりカッコいいですよね。
この作品の主人公達もそんな感じ...と思いきや、少し違います。
それは妖精刈りはまだ謎に包まれているという点です。
まず、1巻段階でわかっていることといえば、
1つ、エルフの少女(見た目は)である。
2つ、依頼主が暗殺の仕事を出す。
3つ、暗殺に対する彼女の意思は特に出てこない。
という点です。
1は良いとして、2と3は明らかに怪しいですよね 笑
1巻途中で、主人公が彼女に依頼主は誰なのか?ということと、なぜ暗殺をしているのか?ということを尋ねるシーンがあります。
しかし、彼女の返答は依頼主には会ったことがなく、昔から依頼が届くから暗殺しているという返答だけです。
そのため、彼女の存在は非常に謎で、暗殺に対して心のなかでどう思っているのかが未だにわからないです。
ちなみに主人公も記憶喪失の青年であり、記憶がある間の過去の話は出てくるのですが、やはり謎が多いです。
そんな謎だらけな2人が刈る対象の妖精たち。
永く生きたゆえに、感情の欠落というか欲の増長が起こってしまった存在たち。
『汝、既に人間にあらず、妖精にあらず、死を忘れたる汝、既に鬼なり』
妖精刈りの活躍に目が離せません!!
今後も続く作品が読みたい!!
この作品は作者のあとがきにて、次巻以降を示唆する記述がありました。
また、1巻段階で謎な要素が多すぎます。
すなわち...
次巻以降も出るでしょう。
作者さんも有名な方というのもありますが...
やはり、まだ謎な要素が多すぎるので、ここで終わるのはさすがにオカシイです 笑
記憶喪失の主人公は過去何があったのか....
暗殺の依頼主は誰なのか....
妖精刈りは主人公と出会う前はどう過ごしていたのか....
まだ、重要な要素が全く語られていません!!
そして、これらの解明がこの作品の最も面白いところでもあります!!
そんなこれからも続く作品が読みたい方にはおすすめです!!
総評
今回は「妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン」を紹介しました。
読んだ感想としては、バトルシーンや展開など面白かったのですが、ファンタジー特有の設定が分かりづらかった印象です。
まず、バトルシーンとありますが、これは主人公による近接戦闘シーンと妖精刈りのよる狙撃シーンです。
前者の近接戦闘は、主人公自体はずば抜けて超強いというわけでは無いのですが、"曲者"みたいな印象です。
相手が強すぎるというのもありますが、劣勢になることが多いです。
しかし、そんな状況でもくじけないメンタルと、いい感じの状況で援護する妖精刈りのタッグがうまくマッチしています。
妖精刈りによる狙撃に関しては....言わずもがな、カッコいいです 笑
また、この作品の話の展開も面白かったです。
最近のファンタジーを読んでいると、戦闘後も平和に終わることが多く、リアリティさが薄いです。
しかし、この作品では暗殺とあれば相手は死にますし、そのときに表現もリアリティさがあります。
これが真のバトル!!と思わせてくれました。
そして、物語の展開についても、流行り?を入れつつも、濃密な展開でした。
例(ネタバレ)を出すと、約束のネバーランドちっくなあれです 笑
私も「まさかね?」と思ったのですが、そのまさかとなってしまい、かなり衝撃的でした。
これからは孤児院が出てきたら、あの展開になるのでしょうか....笑
そんなかなり面白い作品ではあったのですが、個人的にファンタジー特有の設定が分かりづらかったです。
そもそもこの世界は異界(現実世界)とつながっていたり、魔法があったり、色々な種族がいたりと盛りだくさんなのですが....
妖精族=エルフという解釈がまず分かりづらかったのと、魔法の概念が急に現れたのでよくわかりませんでした。
特に種族の説明がごっちゃになってしまい、未だにわかっていません。
そのため、若干の読みづらさを感じました。
では実際に読むのにかかった時間のなのですが、"3時間30分"でした。
正直に言いますと、久々(一瞬間ぶり)にラノベを読んだので鈍りました 笑
また、前述しましたが、設定が分かりづらかったので時間が結構かかりました。
最後にこの作品が売れそうかですが...
次巻以降は確実に出るでしょう。
詳しくは、こんな人におすすめでおねがいします 笑
ということで、今回は「妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン」を紹介しました。
気になった方はぜひ読んだみて下さい!!
それでは今回はここらへんで!!