みなさん、こんにちは!!
今回は2019年12月5日にLINE文庫エッジから発売された「人類の未来は英雄ガチャで決まるらしい」を紹介します。
まず、始めに思ったことがあります。
「あれ?先月も武将系の出なかったっけ?」
と思って確認した所...
先月の場合は異世界転生だったので細かくは違いますが、武将が性転換している作品が出てました。

偶然なのか...
それはさておき、サラッと流しましたがこの作品もなんと性転換した武将たち(英雄)が出てきます。
そして何を隠そう、私は無類の性転換好きです 笑
読む前から楽しみでしか無いですね 笑
ただ、女の子だけの世界で主人公が男というのは...
何でも無いです 笑
それではさっそく紹介していきます!!
どんな話??
短く言えばこんなあらすじ...
未知の科学力によって、絶滅の縁に立たされた人類。
残された人類は2人と絶望的な状況。
そんな彼らの最後の切り札というのが...
「運だ!ガチャだ」
それは「ぼくのかんがえたさいきょうのえいゆう」を召喚できる方法。
彼らの最後の切り札に想いを載せ、ガチャを回す主人公。だが...
「100連中100回、全てハズレではないか!」
爆死する主人公。
しかし、残されたもう一人の少女が奇跡を起こす。
「虹色だと?この光こそレア確定演出!」
人類の反撃が今始まる。
詳しいあらすじ
未知の科学力によって、絶滅の縁に立たされた人類。
敵は地球外から現れ、圧倒的な力で人類を駆逐・占領した。
あれから10年、現在残された人類は残り2人となった。
一人は”不動大和”、知能は頭が悪い、ネジが何本か外れている男。
二人目は”大八洲撫子”、頭脳明晰・器量良しな、まさに大和撫子。
そんな彼らは今、人類を救うために動き出そうとしていた!
「起動するぞ、撫子!」
「う、うん。お願い...」
それは人類の命運を掛けたシステム。
人類が敵に対抗す第一歩であり...
「はわっ!あなたが”はわわ”のご主人様っ!」
システムを管理するスーパーAIはロリ妹系貧乳ドジっ子”はわわ”である。
無事起動は成功したので、さっそく”はわわ”に人類が反撃する方法を聞き出すが...
「分かりませんっ!」
どうやら現在の自分たちの状況を考えると、抵抗はおろか瞬殺されるらしい。
しかし、はわわの返答に大和は堂々としており...
「人類の絶望的な状況を覆すために必要なのはデータでもなく、戦力でもなければ資源でもなく資金でもない。それがなにか分かるかはわわ!」
「分かりませんっ!」
「運だ!」
そして、運について語りだし、最後には”はわわ”に運に依存した最高のシステムが既に組み込まれているという。
それが...
「ガチャだ」
「はっ?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ガチャシステムーーそれは撫子が提唱したシステムであり、人類の全ての記録と記憶がされた『アカシャ書庫』から英雄のデータを取得し、人工的に生成した素体にインストールするもの。
(簡単に言うと、英雄の情報を取ってきて、人の元にその情報を入れることで英雄を作り出す的な感じ)
そして、このシステムは人類が英雄に対し思うイメージを引き出すことが出来る。
すなわち、羽扇からビームを放つ諸葛孔明や自立型戦闘ロボの本多忠勝といったような、「ぼくのかんがえたさいきょうのえいゆう」を呼び出すことが可能なのだが...
『アカシャ書庫』には英雄以外にも花、剣、銃、愛...といった様々な情報があるため、英雄の情報を引き出すのは、まさに運次第!というわけである。
「理解したところで早速ガチャらせてもらおう」
ガチャを引きたいだけかは謎だが、いきなり”はわわ”に迫る大和。
「『石』を全てぶち込んでガチャることこそ俺の生きる意味!そして人類に残された最後の手段!」(ちなみに石は敵からドロップする貴重なもの。課金は出来ない 笑)
そして、合計100連分の石を”はわわ”に突っ込む大和。
「始めよう。私達の戦いを」
「ああ...!俺の運に任せておけ!」
その結果...!?
「ええい、なんだこのグロ結果はっ!100連中100回、全てハズレではないか!運営ナメてんのか『石』を返しやがれぇぇ!」
大爆死であった。
しかし、ガチャ好きな大和の欲は収まらず...
「そういえば撫子の研究用にと、別枠で『石』を保管していただろう。あれを使うぞ」
凝りもせずに『石』を要求。
それに対し最初は断り続ける撫子だったが、大和のズルい良い口に載せられて最終的には...
「大和の提案を受けましょう。...今回は私がガチャを回すわ。いいわね」
了承し、撫子が早速5回分のガチャを回すと...
「虹色だと?この光こそレア確定演出!」
そして...
「【☆5】戦国武将が顕現しました。【☆5】三国武将が顕現しました。【☆4】狙撃兵が顕現しました。【☆4】革命家が顕現しました。【☆2】特殊型ホムンクルスが顕現しました」
「性は関。名は羽。字は雲長。ご主人さまの呼びかけにより、参上仕りました!」
「我が名は織田三郎信長。主の求めに応じてに顕現してやったぞ!喜ぶが良い!」
関羽と信長を引き当てるという超大当たり!
ただ、『アカシャ書庫』の記録に引っ張られ、全員女の子という状態だが...(日本だと武将を女体化したゲームが多いので、そのイメージに引っ張られた)
「これならば千や二千は(討つのは)軽いですね!」
「(敵の最高戦力を)我が一撃にて仕留めてみせようぞ」
その力はまさしく【☆5】にふさわしい力だった!
関羽と信長を筆頭に力を付け、戦いに勝利→ガチャで戦力補強を図る大和達。
その力の増大を敵が感じ取り、さらに戦いは激しさを増す!!
果たして、大和達は敵に勝つことが出来るのか!?
そもそもの敵の目的とは!?
どんな可愛い英雄たちが当たるのか!?
「十年分の貸し、今こそ返してもらうぞ!」
大和達の戦いが今始まる!!
総評
今回は「人類の未来は英雄ガチャで決まるらしい」を紹介しました。
読んだ感想としては、内容的には面白かったのですが、キャラが多くて読みづらかったです。
まず内容に関しては、正直タイトルからではそこまで期待感は薄かったのですが、読み応えもあって面白かったです。
ただ、戦闘シーンに関してはハラハラするというよりは、強すぎるのでネタとして見たほうが良いかと思います。
正直チートすぎて、なぜこいつらに人類は負けたんだと感じました 笑
また、途中まではチート続きで盛り上がりに欠けることは多かったです。
しかし、ラストの戦いでの各キャラのカッコいい戦闘シーンは、なかなか熱くなれましたし、厨ニ心をくすぐられる感じがしました。
また、コメディ的な要素に注目すると、この作品はかなり面白かったです。
普通にコメディとして読んだら、かなり奇抜なキャラが多くて掛け合いが面白かったです。
ただ内容全体を考えると、確かに面白かったのですが、ものすごく燃える展開があったかというとそうでは無い感じです。
一人ぐらいが敵に殺ら...ぐらいのインパクトある展開があっても、良かったのかなという感じでした。
戦闘シーンゴリゴリで、最後の最後に大逆転する!!みたいな作品を期待している方は、少し違うかなと感じるかもしれません。
逆に、たまには違ったジャンルを!という方は楽しめそうだなと思いました。
次に読むのにかかった時間ですが、”三時間”でした。
ページ数が384ページもあり、読み応えがありました。
ただ、前述しましたが、キャラが多くて読みづらかった印象です。
特にガチャを回して、新キャラが!という感じなので、ラストには主要キャラが11人になってしまい...
口調とキャラが一致しない人が出てきました。
また、これはネタバレを防止するための出版社側の楽しませ方ですが...
作品見開きのキャラ紹介で、各キャラのイラストは書かれているのですが、その名前は隠されています。(若干見えるには見えるんですが...)
そのため後々、「あれこのキャラってどんなイラストだっけ?」となって読み返すときに...
名前が隠されていて、かなり困りました。
なので、キャラが多い割に、誰が誰だか判別するのが意外と面倒くさく、読みづらいと感じていました。
頑張って自分の『アカシャ書庫』に記憶しておきましょう 笑
次にこの作品が売れそうかがですが...
現状は難しい気がしています。
次巻は出るかも知れませんが、ニ・三・四巻で完結しそう...
現状敵の正体は分かったのですが、規模がデカすぎるので、さすがに無理じゃないか?と思っています。
なので、今後次第ということではありますが、変な感じで終わると悲しいですね。
はい。
ということで、今回は「人類の未来は英雄ガチャで決まるらしい」を紹介しました。
気になった方はぜひ読んでみて下さい!
それでは今回はここらへんで!!