みなさん、こんにちは!!
今回は2019年3月1日発売の「世界最強の魔王、勇者の教師となる」を紹介したいと思います。
タイトルからすると、なかなか王道といった感じの雰囲気ですね。(小説家になろうとかにありそう...)
では、実際に紹介していきたいと思います。
どんな話??
神の如き力を持つ魔王グウェイン。誰にも討伐されず退屈していた彼は、自ら勇者学校を建てて勇者の成長を数千年待ったが――数千年後の世界は魔法が劣化し勇者も弱体化していて!?
弱くなった勇者達はグウェイン=魔王が教師になっても誰も気づかないどころか、圧倒的力量差を見抜けず逆に見下す始末。それでも、自分を慕う健気な落ちこぼれ勇者アトリアを魔法やスキルの秘奥に及ぶ規格外な授業で急成長させていく。しかし、アトリアや『魔王』を認めない他の勇者達が卑劣な罠を仕掛けてきて――
「"教えて"やろう、魔王の恐怖をな」
最強魔王教師は腐った勇者に天罰を下す!! 異世界痛快ファンタジー、開幕!!
(https://sneakerbunko.jp/series/maou_kyoshi/ から引用)
"魔王グヴェイン"は強者との戦いを求め千年待ったが、誰も魔王に挑みには来なかった...
側近の"レイグリリィ"にきくと、どうやらこの千年で人間界は平和になったらしい。
強者と戦いたいグヴェインはレイグリリィに、"勇者養成学校を作ること"を命じ、再び2千年の眠りにつく。
それは昔、唯一の好敵手となった勇者としたような戦いを再び求めたためである。
-----2千年がたち-----
起きてすぐ、側近からの報告を聞くと、どうやら世界はさらに平和になっているらしい。
その報告を聞いてグヴェインは自身で勇者を育てるため、"勇者学校で教師をする"ことを決意する。
勇者学校を設立したレイグリリィの伝手を存分に使い、無事勇者学校の教師となったグヴェイン。
そこには、なんと昔自分の唯一の好敵手となった初代勇者の末裔である"アトリア"という少女が!!
しかし、学園に実際に赴き発覚する現在の平和がもたらしたゆとりにおける勇者の扱い...
"勇者は成長の遅さゆえになりたがる人間が少なく、めちゃくちゃ弱い"
"勇者より冒険者の方が人気ゆえに、養成学校は冒険者志望276名に対し、勇者志望たった13人"
"勇者になりたがる人はその弱さゆえに、馬鹿にされる対象"
勇者の末裔アトリアは誰よりも勇者であることに誇りを感じ、勇者の血筋を重んじているが、何分弱すぎる...
そして、それは勇者志望の他12名も同様。
しかし
彼女らには勇者としての才能があった!!
これは現在見下れる対象となった"勇者"を"魔王"自ら鍛え上げ、周囲の見下していた人々に天罰を食らわす物語である。
ここが面白い
勇者の立ち位置
勇者が見下される対象とありますが、正確には"違います"
じゃあ、何かというと...
勇者の末裔はいるけど、誰もなりたがらないのです。
それはグヴェイン以外の魔王がおらず、グヴェイン本人は強者がくるのを何千年も待っていたために訪れた平和な世界がもたらしたものです。
平和な世界ならわざわざ最終的にはめっちゃ強くなるが成長が遅いより、手軽にある程度強くなる冒険者を選びたがるわけです。
そのため、正確には勇者の末裔だけど冒険者になりたがる人が多い中、勇者の末裔で勇者になる人は一握りで嘲笑の対象となっているのです。
そんなゆとり世界では、本当の"悪"がきたらどうなるのでしょうか...
ある程度強い冒険者といっても、これはグヴェインからしたら"雑魚"です。
勇者を見下す冒険者たちは、そんな事態に"本当の勇者"をどう見るのでしょうか...
主人公最強だけど...
この話はいわゆる主人公最強系の話ですが、主人公はそのことを隠しています。
とくにグヴェイン自身、現在のゆとり平和時代とは違う数先年前から最強の一角でした。
だから、彼は現在では"ヤバいぐらい強い"です
しかし、勇者学校の教師になるための面接では、世間知らずゆえに自分のステータスをかなり弱く言ってしまいます。
そのため、彼は勇者たちと同様に嘲笑の対象となっています。
結局、周りからの嘲笑などグヴェイン自身はどこ吹く風なのですが...
そんなグヴェインが最初は彼の実力を疑っていたアトリアや教師含め、彼の規格外の力や指導を受け評価を改めていきます。
同時に、見下していた人々を"ざまぁ"するシーンも面白いです。
勇者たちの成長
勇者志望は13人いますが、1話で中心となる勇者はアトリア含めあと2人います。
それが"タマモ"と"ハルモニア"です。
彼女たちも勇者の末裔でアトリアと共に行動しているということもあり、グヴェインはとくに彼女ら3人を指導しています。
そのため、この3人の成長は特に著しく、後半では今まで全然勝てなった冒険者たちと同等以上に強くなっています。
もちろん、この時点でもまだまだ成長途中なので今後の成長が期待されます。
また、他の10人の勇者たちは新キャラとして登場するのでしょうか?
楽しみですね。
登場キャラ
グヴェイン
本作の男主人公で最強の魔王。顔はイケメンだが、数千年ろくに人と会話していなかったので、若干言動がおかしい。
強者と戦うのを欲しており、数先年前に強者を求め別世界からやってきたが、現在は何だかんだあり、勇者を育成している。
世間知らずのため、本当は強いが面接では自信をめっちゃ弱く話してしまったため、周囲から見下れている。
"主人公最強"というワードの最たる例であり、今後この魔王を超える奴は出てくるのだろうか?
魔剣レイグリリィ
魔剣であるが、自在に剣にも美少女にもなれるグヴェインの側近。
グヴェインを溺愛しており、たびたび言動に現れる。
勇者養成学校をグヴェインの命令で設立したため、学校ではお偉いさん。
グヴェインとよく念話で会話しており、ほとんどがギャグであり、グヴェインがよくツッコミを入れている。
アトリア・トライアングラム
グヴェインが好敵手と認めた先代勇者の末裔。
先代勇者と同じく強い意志をした目をしており、それがグヴェインの琴線に触れて、指導することになった。
グヴェインが自身を魔王と言ったため、グヴェインを不審に思っていたが、最終的に自身を強くしてくれたので信頼している。
同時にグヴェインに若干惚れていると思われる。
今後の成長も含め期待されるヒロインの1人。
タマモ・キサラギ
勇者の末裔の1人で狐人。
普段は気弱でパーティではヒーラー役をしている。
グヴェインの圧倒的な強さを目にして、途中からグヴェインを"神"として崇めはじめるキャラ崩壊。
惚れているとか以前にグヴェインを神として平身低頭しているが、ヒロインの1人である。
グヴェインの指導を含め、今後の成長期待。
双星のハルモニア
勇者の末裔の1人でハーフエルフ。
双星というのはエルフの枕詞みたいなものであり、このキャラは"二重人格"を持っているためこの枕詞となっている。
二重人格の1人はハルといい、無表情でおとなしい感じ。
もう1人のニアは快活で元気っ娘といった感じ。
パーティでは魔術師をしている。
このキャラもなぜかグヴェインに平身低頭している。
総評
今回は「世界最強の魔王、勇者の教師となる」を読んだわけですが、正直いうとどこかで見た気がする(小説家になろうとか)ような作品でした。
辛口みたいになりましたが、結局私はこういう系統の作品は好きなので似ていても読んしまいますね 笑
ちなみにこの作品を読むのにかかった時間は"1時間16分"でした。
早っ!!となるかもしれませんが、かなりスピーディに読めました。(悪く言えば内容が少し薄い気がしました)
第一巻ということでしょうがないと思いますが、個人的には"勇者成長"と"主人公最強"と"成長結果"が1巻で収めるにはスピーディすぎたといった感想です。
というわけで、アニメ化と売れるかの話ですが、現状はちょっと難しい気はします。
といっても、2巻以降で内容を濃密にできれば、話自体は人気があるジャンルですし、ヒロインたちとの掛け合いも面白いので十分に考えられます。
なので、今後期待といった感じです(誰から目線なのだろうか 笑)
というわけで、今回は「世界最強の魔王、勇者の教師となる」の感想と紹介を書いたわけですが、気になる方はぜひ読んでみてください。
それでは今回はここらへんで!!

世界最強の魔王、勇者の教師になる 勇者が弱すぎて物足りなかったので自分で育てることにした